気ばかりあせる

  

母は、昨日から、また熱が出て、炎症反応が15に上がっている。金曜日に、抗生物質を変えたのに、上がっている。医者からの説明はなにもなく、今日は整形外科の診察で、強硬に言うと、リウマチの血液検査を初めてすることになった。整形外科の医者は、まだ若く、どこかの病院から、火曜日の朝だけ診察に来ている医者だ。西宮に、リウマチの専門医で、キャリアを積んだ医者を見つけたけど、今はどうすることも出来ない。

 薬剤師が来て、高齢者は、抗生物質が効いて、点滴をやめると、すぐにまた炎症反応が上昇するという。抵抗力がないからだという。それでは、悪循環でしょう、と言ってしまった。

 このような、高齢者をいつでも受け入れている病院(母がかかっている医院から紹介されて)というのは、栄養剤の点滴と抗生物質を入れることで、不味い食事をあてがわれ、1か月たてば、病院併設の、実費の高い、病院に3か月おいてもらうか、自宅に連れて帰るかしかないのだろう。

本気で、患者を治療しようと思っているとは考えられない。この悪循環を断ち切るためには、病院を変わるしかないように思う。隣の病室には、寝たきりの、100歳近いような患者が入っている。治る見込みの全くなさそうな人でも、食事を食べさせ、体を拭いて、おしめを取り換え、看護婦さんが、世話をしている。されたままになっている。そこで亡くなるか、そこからまた別の病院を紹介されるか。ベッドが空いているから、頼んでおいてもらっているのかもしれない。母よりも以前からおられる。

 早くここから母を出さなければ、と思うけれど、私には、なすすべがない。友人から、「紹介状を書いてもらうコネはないの?」と聞かれるが、私に、そのようなコネがあるはずもない。

 看護婦さんに頼んで、先生とコンタクトを取ってもらったので、明日、話を聞く事になっているが、期待した答えは望めないだろう。

私は、母が、膠原病ではないか、と疑っている。リュウマチではないか、と。リュウマチは、相当熟練した医者でなければ、その判断は難しいと言われる。血液検査で陰性でも、膠原病である場合もあるし、陽性でも、ない場合もある。だと、思うとか、ではないと思うとか、その医者の判断に頼ることになる。故に、確かな診断が出来る、専門医の中でも、経験を積んだキャリアのある医者に診てもらわなければならない病だ。

もしリウマチなら、抗生物質は効果がない。判断を間違って、間違った治療に頼っているだけの、若さと体力がないのだから、これ以上衰えないように、確かな診断をしてもらいたい、とイラついている。