パリの朝一

   

 アパートの近く、ジャンヌ、ダルク協会を囲むようにして、日曜日の朝市があります。

 おばあさんの卵を買うために、この朝一を待っていました。

 一年ぶりに、おばあさんは、変わらず、元気です。

 農場から直接運んで来る、産みたての卵です。

 一個からでも売ってくれます。

 いつもだと、3つしか買わないのですが、

 6個買いました。

 息子が、来た時に、ポケットに入れて、ニューヨーク

まで持ってかえった卵、美味しいから、食べさせてあげたい人が

 いたからでしょうか。

 ポケットの中で、ぐしゃっと割れたら、と心配しましたが、

 無事に、ニューヨークまで連れて行ってもらいました。

 農場から運ばれ手来る、新鮮な野菜や果物は、近くの野菜屋さんで買うよりは

すっと値段は高いのですが、質が違います。

 とても美味しい。日本でも、丹波だとか行って、地野菜を買うと感激してしまうほど、

 味が違うでしょう。もっとも、丹波に行けば、近くの野菜屋さんよりも遙かに安い

 のですが、市の野菜は、野菜にしては、高級品です。

 ぐるっと回って、どこで買おうか、品定めをしながら、決めた店。

 美味しいトマトは? サラダに最高といわれて、最後に残っている房を買いました。

 こぶりのトマトが6個ついて、6ユーロ。700円以上です。

 匂いも良く、味が素晴らしい。

 息子の好きな、フリゼを求めると、八百屋のおじさん、裏を見せて、こういうのでなくちゃ、と

 教えてくれました。

 にんじんの美味しさ、アスパラガスは一房6ユーロ。

 サラダに入れる、ハーブも、値段は高いけれど、値打ちが違う。

 せっかく、パリに来たのだから、高くても美味しいものが食べたい。

 野菜で、20ユーロ買いました。

 焼き鳥の店に、並んでいる人の後について待っていると、いざ、自分の番が来る心には、うえーっという感じ。焼き鳥の見過ぎです。気持ち悪くなってきて、仕方なく、大きな鳥の半分と、じゃがいもを買いました。

 これは1200円ほど。

 魚屋さんでえびを少し。6匹で700円ほど。甘くて、ぷりっと身が締まって、美味しい。

 ジャンヌダルク教会から、礼拝を終えて、人人が外に出て来ました。

 教会は、太陽を背に受けて、神秘的な輝きを見せてくれます。

 美味しいチーズも、朝一ならでは。

 チーズ屋さんが、先客のために、とびきり上等の、コンデを切って、味見させ、最後の私にも

 くれました。1キロ32ユーロのチーズは、本当に美味しい。ミルクの味が一杯に広がる。

 私は、カマンベールをかうつもりだったのですが、ドイツからやってきた友人から、ゴーダチーズ

の美味しさを教えられていたので、ゴーダを一切れとカマンベールを買いました。

 スーパーだと2ユーロも出せば買えるカマンベールですが、ここでは6ユーロ。ゴーダの一切れとで、

 9ユーロ。 

 日本で、1500円くらいしているチーズが、こちらのスーパーで2ユーロですから、いかに高級なチーズか、わかってもらえるかしら。

 

 味が違いますと、値段もぐんと跳ね上がる。手間暇かけてアリティザン、職人が作りあげた食材です。

 チーズ屋さんが、「アビアント-、シェリ」と言ってくれました。

 またね、可愛い人とでも言いましょうか。また買いに行かなくちゃ。

 前日歩きすぎて、夜中に、足がつって、両足とも、こぶらかえり。痛い、痛い。

 なので、一日中、ごろごろ、夕方散歩に出て、結局、歩かず。

 

  ぷくっと肥えて来た。シンプルな食事で、調理しないのに。

 まだ、IHを使っていない。

お湯を沸かすのに、ティーファルが入っていたので、それでお湯を沸かす。

 以前に借りていた人が、讃岐の乾麺を残していたから、

 おうどんは、炊いていたのだなあ。湯がかないと出来ないもの。

 

 いただいても良いらしいから、いずれ、と思っているのだけど、

 すぐに食べられるものばかり食べている。