震災から20年

     

  明日で、震災から20年。

 時の過ぎるのは早いけれど、震災から立ち直って行く日々が

 気の遠くなるほど長くかかっている人も沢山おられる。

 神戸の街は見事に復興を遂げて、震災の跡形もあたりに

 

 見えないけれど、心の中にある風景は、消えることはない。

 生きる勇気も失うほどの不幸や苦しみに打ちのめされても

 心は癒され、蘇ることが出来る。

 肉体が要求する、生きることへの欲求が消えないかぎり。

 心は肉体と離れては存在しない。

 食べる意欲が出てくれば、心の回復にもつながる。

 悲しみが追憶になってく日がきっとくるだろう。

 

 悲しみを忘れて、ひと時笑いあえる日がきっとあるはずだ

 元気で生きてればこそ、と思えるようになっているはずだ

 どんな不幸も、こ幸福に変える瞬間があるはずだ

 そこに、人間の偉大なる力がある。

 生命力の奇跡がそんざいする。