ファミリー

治ったかに見えた時差ぼけが舞いもどって、昨夜は朝の5時まで寝られなかった。

以前は寝なきゃと思っていたが、寝られないときは起きていればよいと思って、気にしないようになった。

テンプレートがものすごく不快感があって、これは一向に慣れない。

 1センチの突起が上下にすいているので、それが上のマウスにぎしぎし当たって気持ちが悪い。

 夜中、読みかけの本を読んで眠気を誘うが、面白くて、かえって目が冴える。

中村うさぎの「芸のためなら亭主も泣かす」という文庫本。

 自虐的な性格が表れているけれど、自分を客体化し、明晰な分析を持っていて、すごい人だ。

 常に挑戦し,戦いながら生きている。変な道徳観に囚われて,小さくなっている人がほとんどの世の中、痛快だとも思う。

 知らないことを知りたいというすさまじい欲求に突き動かされ、自分を被験者として、手術台に載せて、切り刻んで真実を模索する。作家としては、最高レベルの赤っ恥を自虐的に楽しんでいるように見えて,神経質なほど大真面目なのだろう。

 革新的自由主義者であることに驚嘆する。彼女は、それを「馬鹿」という文字でパロディーにしている。そんなわけで、面白い本だった。

今朝,二人は交互に病院に行った。

 彼らは小作りに専念中なのである。

 朝一番に息子が病院に行き、その後彼女が。

彼女は、排卵促進の注射を打ち、息子はビフテキとナッツをしっかり食べて。

取っておきの赤ワインを開けてくれた。レストランで150ドルのワインが美味しかったので、それと同じのを買って、私が来たら開けると言って

いたワイン。60ドルくらいで買ったとか。給料が上がったとはいえ、ワインに60ドルも払うのはなんとも勿体ないと思うが、

とても美味しかった。口が肥えると、まずいワインが飲めなくなる。

 アメリカでは、妊娠を促進する医学は進んでいるようで、病院にかかっている人達も多い。日本でも子供の出来ない女性が増えている。

 日本では、42才までに保険の適用が制限された。

 費用がかかる。、途中で諦めて,養子を取る夫婦も多いそうだ。養子を取るにしても、収入が安定して裕福でないと無理。

近所に3,4人の養子を持っている人達がいるとか。

 日本では馴染みの薄い養子縁組みだけど、アメリカでは、とても多い。

 Mさんの子供に弟が生まれた。お父さんと彼女の息子と4人で暮らすようになって、一年になる。

連れ子通しのカップルに,弟が生まれて、本当の家族になった。二人は結婚しない方針だとか。わからないと彼女は言うが、私にはわかるような気がする。

 紙切れ一枚のことだけど、結婚は、身分保障なのだ。互いに恋愛の気持ちが薄れる事を恐れてのこと。経済的に自立しているカップルが、永続的な愛の関係を求めて、結婚という契約に踏み切らないのだと思う。