プール友3号

     

  コナミのプールで、新たなプール友が出来ました。

私と話がしたかったとおっしゃる、その方は

プールの中で歩くのが遅くて、私の速度が速いと感心して、と

話しかけてこられた。

 これで、プールの中で出会えば、歩きながら話す人が3人になった。

時間を気にしないのは利点だけど、運動効果が薄れるのが欠点なのだ。

先日から、坐骨神経痛が痛いので、真剣にプールの中で歩かねばならないのだけれど、

 見聞を広め、興味をそそられる話を聞けるので、単調な運動の時間が知らぬまに過ぎる。

その女性は、骨折して2年間運動を離れていたという。

鉄筋の家に鉄棒を作ったのも、医者から、肩関節炎にぶら下がりが効果的だと言われたから。

その鉄棒から落ちて、骨折したのだといわれる。

娘さんが売れっ子の漫画家で東京住まいだそう。マンガ読まないから全くわからないけど、誰だろう。

相当の年配だと思われるその方は、現役事業家で忙しい合間を縫って、タクシーでコナミに通って来る。杖をついて、長い階段を降りて、階下のプールまで歩いて。

 私は話をただ聞いているだけなので、話好きの人がだいたい、話しかけてこられるのだが、リッチな話で、へーと感心するばかり。

貧乏人は気楽なのが取り柄で、呑気な顔をしているようで、私の事です。

彼女の目が白内障なのでしょうか。

 お綺麗ですね、と感心してもらって、お、恥ずかしい限り。ブティックをやっていたと

言われると、褒め殺しの商売語なんだと納得。

その方曰く

 べンツのSに乗ってましたが、レクサスに変えましたら、もうベンツには戻れません。

 バックの様子が、石ころまで前の画面に映るので、車庫入れがとても簡単になりました。

息子もレクサスが良いよ、って言ってたな、と思いながら聞いていたら、

父の事を思った。

父が生きていたら、レクサスに真っ先に乗り換えたに違いない。

父はバックが苦手だった。

「おい、みておいてくれよ。」

私は車から降りて、誘導する。

そういう私も、バックするのが苦手。前進あるのみ。