特別公開、仁和寺の「金堂」

  

    

 京都で、春の特別公開中の、仁和寺に行きました。

今日とはいつも観光客で人が一杯なので、連休も重なって、

すごいのでは、と懸念したのですが、河原町に降り立つと、

鴨川の周辺、一番人の多い場所ですが、いつもとあまり変わらないので、

仁和寺に行ってみたくなったのです。

 昼食をまず食べようと、祇園のあたりを歩くと、12時過ぎとあって、

観光に乗っている、有名店の前には、ずらりと並んで待っている人、人、人。

 志津屋のパン屋で、軽く食事をしようと、店に入ったものの、人気のサンドイッチ

は売りけれ。

 仁和寺まで、行ってから、食事にしようと、バス亭にたつと、仁和寺行きがない。

河原町まで行かないとだめだね、ということで、結局、いつもの、飲み屋を目指して

歩き始めたのですが、途中に、バーがあって、昼なのに、開いている。

 食事の前の、一杯、ひっかけのつもりで、中に。トイレにも行きたかったので、丁度良い具合に。

 食べ物があれば、ここで済まそうと思っていたけれど、おつまみしかない。

日本酒の種類が一杯あって、外の看板に書いあった、恵比寿の生ビールが美味しい。

 テーブルは、一枚板の木で作られて、雰囲気の良い店。

一年半前からの店だとか。いつも通っている場所なのに、眼につかないものだ。

南座の前にある、菊水は目立つのだけど、大通りに沿って、三条までの、バス亭の前、向側にあるのだけれど。

 その近くに、美味しそうな店があって、観光ブックを持った女の子達が、

「見つけた、ここよ。」と嬉しそうに入って行った、洋食レストランがあって、そこで、ランチを食べてみたくなった。

200円のランチを注文して、ビールを注文しようと見たら、一杯が、さっきの店の倍の値段。生ビールはやめて、瓶ビールを頼んだ。

味はまあまあ美味しいけれど、「京都で食べる料理じゃないね。」というのが、食後の感想。

鴨川の眺めの良いテーブルに座れたら、雰囲気は良かったかもしれない。

食後、3条京阪まで歩いて、仁和寺行のバスに乗った。

仁和寺についたのは、3時過ぎ。

以前に、一度、母と、仁和寺の桜を見に来たことがあって、それ以来。仁和寺の前にあ、る「右近」という料理屋さんで、食事をして以来、もういちど行きたいと、すっと思っていた。予約の人達がいて、私たちは、運よく入ることが出来たような、人気店だった。

あれから、何年たつのだろう。やはり、仁和寺の前に、その店はあった。

 帰りのバスを待つ間に、ランチメニューを見てみようと走った。

二種類の食事メニューは、5000円弱の値段。

母と行った時には、確か、2500円だった。洋と和の融合とか、外の屋根の上に書いていた。

仁和寺が、世界遺産に指定されて、その店の値段も格上げされたのだろうか。

それとも、昔過ぎて、そんな値段も昔話なのだろうか。

母と、その頃、京都に行くと、オーベック、ファンの先斗町の店に、よく行った。同じような値段で、そこは今もほとんど変わらない。

桜の季節が終わったからだろうか、観光客は少なかった。

特別公開の、「金堂」のチケットを買うと、例の、朝日新聞を一緒に手渡している。

玉三郎が、今年の広告塔ということなのだ。

 金堂の前に、柵があって、一般の人たちは、遠くから、眺めるだけだけれど、玉三郎は、金堂の傍に立っている写真が、朝日の一面を飾っている。

800円の拝観料を、公開中の全ての場所で払ったら、結構な収入になる。

金堂の、阿弥陀如来は、国宝に指定されているだけあった、素晴らしい。あとは、暗くて、あまり良く見えなかったけれど、国宝の、阿弥陀様は、黄金が輝いて、日が照らし出しているように、明るく浮かび上がって見えた。

 

 気を感じるという玉三郎に、あやかりたいけれど、凡庸で、感覚の鈍い、私には、どこにあるやら、あまり身に感じない。

 若狭にある、神社は、若水神社は、神木のような、大木と、山懐に囲まれて、深く分け入る道の奥に、川が流れていて、その川に沿って、歩いて行くと、オゾンが一杯、清らかで澄み切った、深緑の空気を吸って、まさに、気が溢れているという感じがする。

 伊勢神宮でも、そういう、気が、一杯で、神聖で厳か、空気が澄み切って、静かなので、

気をもらうという感じがするのだけれど。