モンパルナス墓地とカフェ「セレクト」

  

雨がやんで、太陽の光が、部屋に入ってくるが、また曇り始めた。

昨日買った,花を持って、モンパルナスのお墓に。

今日は開いているのだろうな、と心配しながら。

モンパルナス墓地は、大きいので、いくつかの駅から、アクセスできる。

今日は、エドガー、キネで降りて、正面から入ろうと思う。エドガー、キネの両側に、画材屋さんがある。

 表面の一口に、車が入って行くのが見えて、ほっとする。開いている。

 お墓に着くと、青空に白い雲がかかっていた。

蒼空に、華雲、がかかっている。

 風が強いので、寒い。

 しばらくいて、それから、近くにある出口から出ようと思ったが、お墓に眠っている、有名人の名を見ていたら、ボードレールのお墓をみに行きたくなった。

ベケットや、サルトル、などは、以前に見ていたけれど。

すると、お墓のガードマンは、

「誰を探しているのですか。」と

ボードレール」」というと、

親切に、行き方を教えてくれる。こんな風にして、いつも、訪れる人の手助けをしているようだ。

 ボードレールのお墓には、詩を書いた紙や、お花が備えられている。

 パリにある、このモンパルナス、モンマルトル、ペール、ラ,シェール、は観光の場になっている。ピアフのお墓には、並んで待っているくらいの人気。

 お墓に、日本名に女性が刻まれている。ミツコという名前で

 生まれは、ミヤケ、とあるので、どこだろうと、考えていたが、宮家かもしれない。

 他に、関口家の墓というのがあった。

絵描きで神戸の出身の人で、日本式のお墓が建っている。

 

サルトルボーヴォワールは、仲良く、一つのお墓に入っている。

サルトルボーヴォワール

今日は,良いか、と思ったデュラスのお墓にも。

 フランス人のお墓は、自分の作品をお墓につけたり、派手ばれしいものもある。

 古くて、気味悪いものも。

 シェークスピアハムレットに、「墓堀の会話」が出てくる。

 道化の骸骨を掘り出して、話をする場面が。

モンパルナスの墓地も、夜中、戸口が閉まって,入ることが出来なくなる。

開いていると、墓を掘り返してでも、「盗み」を働く人がいるのかも。

レ、ミゼラブルに出てくる、宿屋の夫婦だったら、やりかねない。

コメディーイタリア劇場

モンパルナスのあたりは、昔、良く来た所だったのに、方角が違うとさっぱりわからない。

大通りにある、クーポールに行こうと思ったのだけど。

ギャラリー、ラ,ファイエットがあって、そこに入ったら、反対の所から出たようで、わからなくなった。

また、とぼとぼ寒い中歩いて、バス亭まで来て、地図を見ても、わからない。

すぐ近くにいるのに。

やっと大通りに出た。

クーポールで、ランチを食べようと思ったが、メニュは、29ユーロから。

で、向のカフェ「セレクト」」に行くと、19ユーロの、ランチがある。

ここは、カフェだけでも、良いけど、ここでランチを取ることにした。

セレクトは、ヘミングウェイの小説に出てくるので、有名なカフェで、モンパルナスの、ドューマーゴ、と並んで、モンパルナスの知識人、音楽家、映画人などがたむろしたカフェだ。

 料理と飲み物とカフェの3点セットで、19ユーロだ。

 私はしばらく食べていないお肉が食べたくなっていたので、子牛の煮込みを頼んだ。

日本語を話す、ギャルソン(といってもおじいさん)で、愛想の良い人だ、。

日本人が沢山やってくるのだろう。

アメリカンバー、と書いている。向のクーポールにも、アメリカンバーと書いている。

籠に一杯のパンと赤ワインを持ってきてくれて、柔らかくて美味しい

料理が出てくるまで、しばらく時間がかかった。

ズッキーニの煮物の入ったボールと、子牛の煮物。

肉ばかり,盛り上がって、こんなに食べられない、と思ったけど、柔らかくて、溶けるようなので、殆ど食べてしまった。

お肉ばかりのお皿。こちらの料理は、こんな感じなんだ。

 ズッキーニも美味しくて、無理しても食べてしまって、パンは残りをナプキンに包んで。

隣にいた,女性達は,英語でしゃべっている。

店を出て、クーポールの隣にある、ドームを覗いてみた。

ドームは、高級な海鮮料理の店だと聞いてたけど、海鮮盛りの,プラトーとワインが半本ついて、48ユーロと書いている。

一人ではこんなに食べられない。

二人でなら、安いものだな。

モンパルナスの大通りは、海鮮の店、通り。

ドームの裏手に、ビストロ、ドームがある。

こちらは、値段を抑えている。ザガット、サーヴェイのレッテルなど、一杯貼っている。

今度はここに来よう。

通りを挟んで、「デ、ズイットル、牡蠣」という店も出来ている。

ここは、もっとリーゾナブルな,ランチがありそう。