姫路市立美「象徴派 夢幻美の使徒達」と、居酒屋「寿」

  

http://www.city.himeji.lg.jp/art/

姫路の市立美術館に行きました。「酒井抱月展」を観に来た時に、素敵な美術館だな、と感心し、時々は来たいと思いました。

 煉瓦造りのレトロな雰囲気、広くて、ゆったりして、靜かで、一階が展示場になっていいるので、身障者の方にも優しい美術館だ。

 11月3日から、12月16日まで、「象徴派 夢幻美の使徒達」と題して、特別展を開催中です。

 10世紀の後半、フランスやベルギーを中心に、象徴派、と呼ばれる芸術運動が起こりました。

 象徴派といえば、フランスの象徴派の詩人も思い浮かべるのですが、マラルメ、ベルレーヌなどの名が浮かびます。

 マラルメの火曜会にも、象徴派の画家や文人達が集って、現実を越えた神秘的な場所に、 心の真実を求めて、神の啓示を「芸術作品」といして紡ぎ出したことでしょう。

火曜会に参加していた、ゴーギャンが、タヒチに行くことになって、マラルメは、火曜会で、ゴーギャンの為に歓送会を開きます。ゴーギャンはそのお礼に、マラルメ肖像画を贈ります。

 秋の日のヴィオロンのため息の、

 ひたぶるにうら悲し

 ヴェルレーヌは、ランボーの心を引き留める為に、ピストルでランボーを撃ち、罪を犯す。恋の狂気。

 モローの小さな作品ながら、象徴派を代表する神秘的な作品。ムンクの「マドンナ」を初めとする、幾つかの版画。

 死都ブルージュを象徴する、フェルナン、クノッブフの「ブルージュにて、聖ヨハネ施療院」

 ベルギーを回って、ブルージュを訪れた時に、私は、まさに、この町は「死のブルージュ」のようだ、と思いました。

 観光客はいるけれど、住人達が、いない雰囲気。花は咲き誇っているのに、何故か死んでいるような町、だと。

そんな雰囲気が、この絵画にも。引きつけられる魅力のある絵画。

ルドン、ボナール、モーリス、ドニ。 ロセッティー、ガレ、ロートレック、ヴェイヤール、象徴派の流れをくむ、ナビ、アンティミスムの作品が、150点近く展示され、見応えのある展覧会。

 昼食は、姫路の国道沿いにある、「寿」という食堂に。

 太田さんが、訪ねた居酒屋、の一つ。

 12時から、夜は9時まで。

 客は、入ってくると、自分でビールを出して、栓を抜き、カウンターに座って、注文しています。

 カウンターには、30種類ほどの、おかずがサラに盛ってあります。

 看板に書かれた、魚のに、すでに、カレイは線引きで、売り切れ。

  お腹が空いているので、随分沢山、頼みすぎたかな、と思ったけれど、おしたしなどのお野菜ものが多くて、全部食べられました。

 とても美味しい。酒好きの男の人には、嬉しい店。国道沿いのバラックのような建物なので、車の人は、飲めないのが残念。