奈良、秋の正倉院展

   

奈良に「正倉院展」を観に行きました。

 ニュースで、全国各地から、正倉院展を楽しみにしている人達が、やってくる、と聞いて、怠け者の私も、行かなくちゃ、と。

何時間も列んで待っている人達へのインタビュー。

去年は、30分待ちで入れたので、今年も、そんな時間をねらって、11時半に行ったのですが、一緒に行ってくれた友人が、「先に食べておこうよ。」というので、向かいのカフェに入って、昼食をすませて、出てくると、待っている列が長くなっていて、60分待ち。

やめようか、もっと後に来ようか、とも考えたけど、どうせ、どこかでおしゃべりしているのだから、と列に並んで待つことに。

 

http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/

確かに、おしゃべりで、気づかぬうちに、1時間は時間は過ぎて、入館出来ましたが、 中は、超満員。

 ガイドのイヤホーンを借りて、説明を聞きながら、人混みをかき分けて、なんとか見ることは出来たものの、ペルシャからの、世界で一つしかない、というガラス細工の、杯を見るまでに、随分長い間、列んで待っていなければなりません。

 こんな辛抱、したことないのですが、友人は、何回か来ていて、「疲れにくるようなもの」だと。

 確かに、疲れる。人ごみでも疲れるのに、見るまでにもすごく疲れる。

 なのに、不思議。去年、「正倉院展」を観てから、魅せられて、また来たいと、と思うこの気持ち。

 聖武天皇の、遊び道具が収められている、北倉からの、美しい品々が、今回の見物だとか。

 1200年前のものは、綺麗に保存されていて、 雅で上品な美しさ、精密な細工、魅せられたものは、そのとりこになる気持ちがわかる。

 随分前に、奈良博物館に、学芸委員資格を取る授業で、通ったことがあって、正倉院の説明を受け、その後に、2回くらいは、来ていると思うのだけど、こんなまでには、興味がわかなかった。というよりも、わからなかった。

 目に焼き付いた、正倉院の美が、毎年、秋の「正倉院展」に、日本各地から、人びとを引き寄せる。

 オペラグラスを持参、熱心に観ている人達がいました。