アサヒビヤホール梅田

   

 昨年の12月に買った、グルーポンのチケットの期限が迫っていたので、友人にメールを入れると、すぐに返事が返って来た。

 ビール好きの友人と、新年会にでも使えるだろうと、買っていた、ビール2杯と、料理一品がついたもの。

  彼女は、土曜日でも、と言ってくれたので、歌舞伎座で舞台を見ながら、電話帳を調べて、予約を取った。

 土曜は2時からなんだけど、5時半からしか受け付けられない、という。

 安売りの券だから、制約があるのだろうと思っていた。

 店には、入っていてもよいかどうか、聞いておこうと、当日、電話すると、パーティーが5時まで入っているから、との理由だった。

 紀伊國屋で待ち合わせ、予約の時間まで、1時間あるので、ベルギービールを一杯だけ飲んで、時間を潰す。

 二人とも、昼を軽く押さえているので、周りの料理に、気になるけれど、そこは我慢。 

 彼女の話はいつもおかしいのだけど、お孫ちゃんの話で、笑わせてくれる。

 まだ、1才と何ヶ月か、二才にならないのに、親や彼女がスマートフォンを使うのを見ていて、マートフォンを使って、写真を見たり、電話をかけてくるのそう。

 まだ話せないので、電話の向こうで、あー、あー、言っているだけなのだとか。

 すごいね、と感心すると、今の子は皆よ、と。使い方を覚えて、マネして使えるのだそう。

 私の息子も、化粧品を使っているのを見ていて、タンスの上にあげてあった、ポーラ化粧品を、顔中に塗りたくっていた。

 タンスの引き出しを、下から一つづつ、開けて、階段を作り、引き出しが開いている。

 

 子育てで手が一杯なので、ポーラの訪問販売は、有り難い。訪問に来ると、マッサージを無料でしてもらえる。

 息子は、私が化粧品を使うのを見て、やりたいと狙っていたのだろう。

 私の顔を見ると、クリームをべったり顔につけて、嬉しそうに、にや、と笑った。1才半の頃。 

車の中に入れて、庭作業をしていた時に、息子はブレーキを外して、車が動き出した。

 車庫から坂になって、道を挟んで、田んぼと山になっている。

 車を前から押さえたまま、大声で、裏の奥さんを呼んだ。すぐにやってきてくれた

のだけど、彼女は、車のことがわからなくて、ブレーキを、どこどこ?

 無事、怪我無くて、ホットしたことがあった。

 1才あまり子供が、そんなことすると思ってもなかったけれど、車の動かし方を

 を見ていて、 やりかたをわかっているのには、驚いた。

 今は、デジタルの時代。コンピューターや、スマホを使うのだ。知能指数は、益々髙かくなる一方なのだろう。

 久しぶりに、会って、彼女といつも、話題にことかかない。

 あの頃の、という共通の話題もあれば、映画の話や、本の話題、音楽に美術、なんでもござれで、お酒も食事も大好き、あっという間の時間が過ぎる。

 最近は、夜、出かけることが少ないのだが、彼女といると、結構遅くまで、飲み歩く。 いつまた、時間が合うか、わからないけれど、ずっと会って無くても、いつも会っているような親しさがある。

 淀川長治のテープは、彼女にもらったものなのだけど、二人が、最近、同じように聴いていたことにも驚き。

 

 彼女は、学生時代から、自分を服を工夫して作ったりしながら、ファッションに敏感だった。

 お洒落が身についている人は、長年のキャリアがそうさせている。

 コーディネート、色合わせ、ファッションの隅々まで、妥協を許さない。

 何気なく、自然に着こなしているけれど、相当敏感な配慮があってのこと。

 

  全く無頓着で、いつもいい加減なものを着て、センスのない私との差は開く一方だ。