結婚は人生の墓場

   

 結婚しない男女が増えている。

 先日、経済に、つまりはお金にして、いくらの価値があるのか、

という経済学で考える、NHKの番組があった。

 結婚したら、年に40万円の価値があるという。

 家事は一人でやれば、1時間かかる所が、互いの得意分野で分担すれば、30分に短縮出きて、30分の余裕の時間が生み出せるとか、そういうことをお金に換算すると、とのことらしい。

 そんなことは、考えてみたこともないけれど、私などの考えでは、一人でいる方が良いと思う、最大の理由は、人間いつかは、一人になるから、ということで、共に暮らすには、結婚という形態を取る必要もないからだ。

 

 互いに、自立した関係でこそ、関係は良好に続く。

 結婚した途端に、女も男も、変わる。

 良い方に変わることはほとんどない。

 束縛、というのが、結婚の本質だ。

 

 息子は、そろそろ年貢の納め時だと思っている。

 今一緒にいる女性と、結婚するつもりらしい。

 親としては、息子がいつまでも、独身でいるのは心配、と思うけれど、

 結婚して、こんなはずではなかった、と後悔することもありうる。

 彼女は、離婚している。娘がいる。

 息子が、彼女と同居しているのは、理想t的な関係だ。

 精神的に支えられ、優しくしてもらっている。

 

  籍は入れずに、一緒に住んでいる方が、新鮮な愛情は続くだろう。

  

  本人の意志を尊重しなければならないと思っている。

 私が結婚するわけではない。どんな人を選ぼうが、どんな生活をしようが、

 私の出る幕ではない。息子が選んで、息子がその責任を取らねばならないことだ。

 

  私は、ただ、良いのじゃないの?としか言いようがない。 

  私だって、寂しいと思う。一緒に暮らす人がいれば?とふと思うこともあるが、

  この寂しさは、誰でもいつか抱いていかなければならない。

 結婚すると、景色が一変する。互いの思いやりは半減する。魅力的だと

思っていた相手の、欠点ばかり目立つようになる。互いにだらしなくなって、努力しなくなる。

  一年毎に、契約を更新するという結婚の形態のほうが良いだろう。

 男女間には、緊張感が必要だ。いつ壊れるかもしれないから、大事だと思える。

 失敗したと思ったら、別れれば良い、と思うかもしれないけれど、金銭が絡んでくる。

 

 男は、離婚する度に、身ぐるみはがれることになる。

 、今は、女の方だって、結構お金の蓄えがあるので、逆もある。

 フランスの女達が結婚しない理由は、金銭。アメリカでも、離婚に、金銭はつきものだ。

  女が、結婚したいと思う男は、かっこよくて、優しくて、頭が良く、生活力のある男。

  男が結婚したいのは、優しくて、つくしてくれて、大事にしてくれる女性。

このバランスが、結婚という、身分保障で崩れる。