福島原発の現実

   

 朝日ニュースターが、3月で終了する。スタッフもやめる。

このチャンネルだけが、ジャーナリスムの精神をかろうじて保ってきたのだけれど。

 次々に,最後の番組放送が終わっていく。

 国際観察、という番組に、インターネットを通じて、発信している上杉さんと、岩上さんが、出ていた。

 上杉さんは、海外の情報屋、国会の情報をつぶさに取り込むことができる。

 民主党の、政府の中枢にいる議員達の携帯電話を持っている。タイムスの記者をしていたので、世界の情報も得ている。

 福島の原発事故の直後、アメリカには、報告され、それによって、80キロ避難を

決めたのに、上杉さんがそのことを報道すると、デマだ、風評被害だと非難された。

各国が、専用飛行機を飛ばして、国外退去させたのは、政府からのスピーディーの報告によるもので、日本だけが、事の真実を知らされなかった。

そのために、多くの人達が,多大の被爆をしている。

 今も、テレビや新聞で、真実は伝えられていない。

 真実を伝えるジャーナリストは、テレビから追われ、身の危険にもさらされている。

福島原発の現実は、油断を許さない。終息どころか、ぼろぼろの4号機は、地震に耐えられない状態になっている。

この中には、ヒロシマの4000個分の放射能があり、それをどうすることもできない。

これが外に出れば、日本は壊滅、東アジアもあぶない。

そんな爆弾を抱えている。

 今日は、震災から1年、除腺の話が盛んに出ているけれど、あれは、正確には、移腺なのであって、の放射能は、そっくりそのまま残っている。

 雨が降れば、山から放射能が覆う。取り除く、ということは不可能なのだ。

 私達は、現実を知らされていない。都合の悪いことに、ふたをする圧力は高まるばかり

だ。

 昨夜の,朝からテレビでは、福島から非難している人達の厳しい意見に、

出演者は、言葉を失った。

 除腺に使われる膨大なお金を、被災した人達が、復興できるような助成金にしてほしいという意見もあった。無駄なことにお金を使っても仕方がない、帰ることの選択は被災した人人の選択にかかっている。酷い状態を生き抜いぬいている人達の再生の為に使うべきだと。

 どうにもならないことを彼らは知っている。

http://iwakamiyasumi.com/archives/4661