BS11に小沢さんが出ていた。
野田総理が、不退転の決意で、消費税をあげると明言し、消費税に反対する意向の小沢さんの発言に対して、岡田副総理は、民主党内で決定し、了承を得たことであるから、小沢さんが、消費税に反対するのは、筋違いだ、との発言が、テレビを通して報道されている。ここで、再び、小沢さんを使って、執行部の小沢さん叩きで、矛先をかわそうとする動きもみられる。
BS11での小沢さんの発言は、代表戦で、菅さんと戦った時の、主張と同じことを言っている。自由党と結成して以来、小沢さんの主張は、少しも変わっていない。
自由民主党が行ってきた、中央集権政治との決別、霞ヶ関の解体、地方に財源を移譲して、地方自治を進め、統治機構を変えなければならない。
地方が、自分達の為に、有効にお金を使うことができれば、今の3分の1でも、今以上の有意義な使い方ができる、と。
小沢さんは、いずれは、消費税を上げる必要がある、と言うことは、言ってきたけれど、国民との約束を、反故にして、自民党と同じやり方で、従来のやり方でやっていれば、財源が足りないのは当然のことで、その前に、やるべきことをやらずに、消費税を上げることには反対だ、と言っている。
このままでは、自民党も民主党も、信頼を失い、過半数を取れる政党がなくなる。
民主政治が全く機能できなくなり、混迷し、政治ができなくなる。
小沢さんの主張は、正当なことを言っているのに、誰も、小沢さんのような指摘をする議員はいない。
改革が何もなされていないのに、そういう努力は、ある程度したのかもしれないが、官僚に飲み込まれてしまっている。
何も手をつけられていない。
官僚機構の厚い壁を打ち破るには、それこそ、不退転の決意で、死に物狂いで命運をかけて、望まねばならないのだが、そういう気概を持った議員は、権力を行使する側に、叩かれ、手も足も出せない状態に置かれる。骨抜きにされた議員が、今、民主党の執行部で、財務省の意向に沿った、あやつり人形として、自分達の地位を守られている。
自民党議員も、民主党議員も、その他の議員も、誰も、国会で、霞ヶ関解体と、地方自治を促すものはいない。
自民党は、民主党がやれないことを国民に約束して、大風呂敷を広げたと追究するが、改革が何故できないのだ、とは追究し、後押しすることはない。