関空でパニック

 

家を出て、タクシーに乗ったまでは良いけれど、タクシー代を払おうと、クレ

ジットカードを入れたカードを忘れているのに、気がついた。

タクシーの運転手は女性ドライバーで、スーツケースを車に入れる力がなく、

慎重にのろのろ運転するので、家に一旦戻ってもらうのにものろのろ。

時間あるかな、と私はイライラ。

早めにタクシーを予約しているので、次の電車でも間に合う。

西宮から、空港バスで、関空についたのは、2時間10間前。

荷物を預ける前に、お寿司と、漬け物を買い、スーツケースに入れて、チェッ

クインカウンターに。

結構混んでいて、ほぼ満席だというので、隣の空いた席はないと言われた。

間が空いていると楽なんだけど、仕方がない。

チェックインカウンターで、チケット発券手続きをしてもらっていたら、「入

国の事前申告」のエスタが切れていると言われた。

有効期間は2年間で、まだ大丈夫、来年1月までだと思い込んでいたのだが、切

れている。

以前の申請番号は持っているかと聞かれて、探したら、持ってなかった。

事前申告していないと、チケットが出さないので、出国できない。

ビジネスセンターに行って、パソコンで申請するように言われた。すぐに出来

るのかと聞くと,時に、ダウンしていて、出来ない時もあると言われて

目の前が真っ暗になった。行けなくては、息子が困る。迎えに来てるだろう

し、明日は,バンゴールから帰る飛行機のチケットを私が予約している。

コンピューターを持っているが、ネットが出来ない。

ビジネスカウンターへの道を聞いていても,頭に入らないほどのパニック。

とにかく、早く申請手続きをして、4時までにカウンターに。でないチェック

インが出来ないとのこと。

ビジネスカウンターのコンピューターを使って、手続きに入ると、手が硬直

し、震えて、旨くマウスの操作ができない。

こんなことは初めて。身体って、すごい反応をするものだ。

申請に、14ドルのクレジット払いが必要。クレジットによっては、すむーずに

通らない時がある。VISA 

のシティーカードを使う。間違いがないように、硬直した震えの治まらない手

をなんとか動かしながら。

数字を入れ間違えて、通らなくて,ドキっと。もう一度入れ直したら、通っ

た。数分間待って、番号が出て来た。

申請は成功した。もらった番号をコピーして、コンピューターの使用料とコピ

ー代で、520円支払った。ああ、良かった。これで行ける。カウンターに走

る。

カウンターで、「

良かったですね。行けない人がいますから。」

無事、通関を通って、ラウンジに,少し時間がある。

UAのラウンジは、サービス悪くて、おかきとクッキーぐらいしかない。アナ

は凄い。おにぎり、お寿司、味噌汁や、東京ではうどんの注文も出来る。

スターアライアンスの飛行機会社なら、どこでも行けるので、ANAに。

これで二度目だ。白ワインと巻き寿司、いなりを食べ、機内食におにぎりを3

つ。

飛行機に入ると、スリッパを忘れている。忘れたことのないスリッパを。

2度有ることは3度有るというから、これだった。忘れ物。

ビジネスならもらえるので、アテンダントに、誰か使ってないのがあれば、ほ

しいと頼んだ。

ビジネス用のサービスだから、とすげな答えだから、あてにしてなかったが、

あとで持って来てくれた。

隣にいる人が、貸してくれたのだけど、自分が使うつもりで持って来たものを

借りるわけにはいかない。

私の向かいに,ビジネス席に座っている女性が見える。エコノミーに向かって

座ってるのは、居心地悪いのじゃないかな。

ワインとおつまみ、前菜に,メイン。食べ物が運ばれるのが良く見える。

値打ちないよな、と思う。乗っている時間を、どう耐えるか、だけ。

私のマイルを3万使って、550ドル払えば、ビジネスで、ちょとはまし食事

と平面になるベッド、高級ワインが提供されるが、そんな値打ちないわ。

アナのサービスとは大違いの、食事をすませ、トイレに立つと、向こう側に、

一人で座っている人がいる。他は全て満席なのに。

もし空いてたら、と、トイレで歯を磨く時間,簡単にして、その席に。

空いてますか、と聞いた。

女性は、真ん中の席の、自分のバッグと寝枕を置いていて、アイルの席が空い

ていた。

自分の席に戻り、荷物を持って、その空いた席に移動。

「私は移動しますから、ここゆっくり使って。」と言い残して。

間が一つ空いているのと、詰まっているのとでは、随分疲れ方が違う。

隣の男性が、ひじかけを使ってたから、私は、身をよけて、身体をひねらせ

て、座っていた。

話をするのには、袖スリ合うも、なのだけど、身体の為には、空いている方が

良い。