友人が、住むのなら岡山に、と言っていたことがわかるような気がする。
瓢箪山に住んでいて、おそらく骨を埋めるまで、引っ越しはしないでしょうが。
食べ物にうるさく、お酒好きの人に取って、岡山は奥が深いようだ。
この3連休、岡山のホテルは、どこもネットでは取れなかったので、行けば、どこか空いているだろうと直接岡山に入ってから、ホテルに当たってみたら、フルだと言われた。 少し外れた場所に、岡山シティーホテルがあり、運良く空いていた。
早速、ネットで、太田さんが、紹介する、岡山の居酒屋、料理の旨い店を探す。
歩いて17分ぐらいの所に一軒あるので、そこに予約の電話を入れると、カウンターが空いていると。予約を入れて、ホテルを出ると、お祭りの御輿と歌が聞こえて来た。
追いかけて、写真を取った。暗いので、旨く撮れなかった。
そこから、歩いて、その店を探しながら、歩くこと20分、予約の時間を10分くらいオーバーして、店に入る。
満席かな、と思ったら、2席、奥のカウンターが空けてあった。
料理人のご主人らしい人が、カウンターの中から、じろりと見た。遅れたので、機嫌が悪いのだろう。
一番奥に、女性が一人で、お酒を飲みながら、料理を食べている。
まずは、飲み物。岡山は、日本酒でしょう、と最初から。ビールはあえて飲まず。
突き出しに出たのは、アワビのきも。旨い。
お酒の銘柄が、地域別に、6カ所から、紹介されている。
まず、頼んだのは、本来の岡山で作られているが、東北の酒だと、ご主人が説明してくださって、岡山のお酒について、くわしく説明してくれた。ご主人は、すぐにご機嫌な顔になった。
隣の女性が、話かけてきて、しゃこの天ぷらがすごく美味しかった、と。穴子の造りを食べたのは、初めて、とか。
神奈川から、音楽祭を見にやってきた人で、お酒も入っているのか、気さくに、話をされる。
お造りの盛り合わせに入っている、穴子、確かに美味しい。魚がどれも新鮮で、吟味されたものばかり。
ニラと春菊の野菜を注文したら、うにがどっさり乗っていて、野菜の美味しさに感嘆。 ご主人が、自分で作っている、有機野菜を使ったものだった。
天ぷらは、隣の女性の勧める、シャコの天ぷら。椎茸やミョウガ、ゴボウの野菜も添えていて、私は、シャコよりも野菜の方が美味しい。
お造りの盛り合わせも、上品で、量はない。しめさばの刺身を注文。
隣の女性は、チーズをクラッカーに載せて食べている。
美味しいから、と一枚、くださった。それがきっかけで、こちらも、注文したものをお裾分け。
ご主人が、一杯だけしか残っていないけど、と卵の吸い物を、私に。
私達が行く前に、何組か、店にやってきたが、満席で、断ったのだとか。
道理で、遅れて、機嫌が悪いはずだった。部屋も、二階も満席で、料理も、売り切れ状態が多かった。
鯛の酒盗が、すごく美味しかった。
焼き物は、ご主人の勧める、カツオの酒盗を塗って、焼いた、カマス。
日本酒を、4本飲んだ所で、ご主人が、滅多にないという、魚の小さな卵を漬けたようなのを、出してくれた。
これでは、お酒がまたいくらでも飲める。5本目を選んで、6箇所にうち、5本正味。
奥さんが、とても感じの良い人で、最高に美味しいものばかりいただいて、美酒ばかり頂いて、おまけにお土産まで頂いた。店の外にまで、出て、お二人で送ってくださった。 店の名前は、「藤ひろ」
岡山市北区野田町1-8-20
086-223-5308
17時から22時。
定休日は、日、祝日、ご相談に応じます。
瀬戸内の魚と自家栽培の野菜を岡山の日本酒で味わえる日本料理店です。というキャッチフレーズが、頂いた名刺に。
値段が安いので、びっくり。
岡山に住みたいと言う気持ち、わかるなあ。