近所の奥さんに、オペラのチケットを頂いたので、昼食後に、伊丹アイフォニックホールに。梅田で友人と、良く行くイタリアンの店で、二人で2200円のペアーランチを食べて、ワインを飲んだせいか、大切にしているコートを置き忘れて電車に乗り込み、塚口で伊丹線に乗り換えた所で、コートがないのに気がついた。
オペラは、3時の開演で、引き返せば、始まってしまうけれど仕方がない。どこに置いてきたのだろうか?記憶を辿ると、レストランでは着て出たように思う。サンマルクでコーヒーを飲んだ時か、阪急の構内で、トイレに行った時だ。
伊丹からは、塚口乗り換えで、時間を気にしながら、トイレに行くと、そこの置いてあった。
そのまま、着いた電車で、引き返すことが出来た。
伊丹アイフォニックホールは、初めて。その隣にある、伊丹ホールにも行ったことがない。
更に言えば、近くにいながら、兵庫県立芸術劇場にも、まだ。
頂いたりしたチケットがあると出かけて行くのだけど、日本では、チケットを買って行くのは、よほど観たいものの時だけ。
日本人のオペラ公演は、何度か。
今回頂いた、チケットは、宝塚混声合唱団の指揮をしている大森地塩さんが、このオペラの指揮、演出、制作も担当されて、混声合唱団が、合唱を受け持っていて、以前に合唱団に参加していた、近所の方からもらったもの。
現代では、初演だという「ロードペとダミーラの運命」全3幕。ベネチアの中世のオペラを、楽譜から起こして、日本が初めての上演だとか。
フェルメールの絵画にも出てくる、リュートというマンドリンと琵琶に似た楽器や、チェンバロ、ビオレセロ、など、音楽は単調だけれど、ロマンが漂う。
出演者の人達は、それぞれ出番が、平均化されていて、出演時間がたっぷりあって、
実力にあまり差がなく、均一が取れていた。
声が良かったけれど、海外でのオペラや、ガラコンサートが耳にあるので、最初は、物足りない気がしたけれど、時間と共に、耳慣れするのか、途中で帰るのをやめて、最後まで聞くと、なかなか良いものだった。
歌いながらの語り風で、ドラマにもなっているので、ストーリーも楽しめる。
ベルカントと、心地よい音楽の旋律が、繰り返しのように、響く。本を伴奏入りで、歌って聴かせてもらっているような、贅沢さ。
ハッピーエンドに収まるのは、ベネチアのカーニバルに加えてのオペラで、喜劇が主流だったからではないだろうか。
伊丹のアイフォニックホールは、小さくて、音響はすごく良かった。日本には、最近、地方や小さな都市に、自分達の芸術ホールを持っている所が多くなった。
伊丹も力を入れているが、丹波や、琵琶湖、など、音響効果の優れたホールが出来ている。芸術家の活動場所が、これからも多くなっていくと、日本から、世界で活躍する人が多くなる。これからが楽しみなオペラ歌手ばかり。
これからチケットを買って、聴きたくなっている。 リュート演奏の高木一郎さんは、チェンバロなどとの合奏コンサートなども多いよう。