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「英国王のスピーチ」は、今年のアカデミー12部門デノミートされた作
品。月末に映画のチケットが残っていたので、重い腰をあげて、雨も上がった
し、もったいない精神で、見に行った。
友人を誘おうかと思ったけれど、彼女は、飛行機の中で、何本も映画を見て
きたばかりだから、見ているかもしれない。月曜日だから、先約があるかも。
結局、1枚残ってしまったけれど、いつもそのうちに、と思って、月末にバタ
バタ見歩くことになる。
たまに会う友人達は、映画をを見るよりもおしゃべり優先になるので、たい
てい一人で見に行く。
「英国王のスピーチ」は、格調高い作品に仕上がっている。
「作品賞」「監督賞」「主演男優賞」「脚本賞」の4部門で、アカデミーに輝
いた。
そういうことに全く先入観なく、見たので、英国王と、吃音を矯正する、言語
障害専門医との、二人の演技が、どちらも素晴らしく、主演と助演は、この二
人が取るのでは、と映画を見た後で、確信していたのだけれど。
シェークスピアの劇空間を思わせる舞台装置、のような、言語障害専門医の
住まいの広い空間。動き方や、言葉のやりとり、身振りなど、私達は、劇空間
の中にいるようの感じる。
作品は、文句なく素晴らしい。英国王のスピーチは、格調高く、風格があり、
言葉は、放送を聞く人びとの全ての心に、直接しみいっていく。
娘として、幼い頃の、エリザベス女王が登場しているが、この作品を見た女
王が、とても感動し、喜ばれたいう。
この作品は、老若男女を問わずに、受け入れられる作品で、大衆のものであ
る、映画の芸術的なアカデミー作品として、満場一致で撰ばれただろう。