民主党大敗

 

 選挙の暑い夏は、民主党の大敗で終わった。

 民主党は、自由闊達に意見を述べ会うことのできるリベラルな政党であり、管総理の強いリーダーシップの元に、本来の民主党らしさを打ち出した、政治を目指した、結果がここに反映されたと言って過言ではない。

 選挙に強い小沢さんにおんぶして、政権を取り、与党になったけれど、マニフェストの実行不可能を、以前の自民党のつけを負わされた、と責任を自民党のせいにして、自分達の力不足を認めず、国民との約束を破り、反省を怠って来た。

 政治と金の問題で、支持率が下がり、危機的状況になると、ここぞとばかり、小沢さんへのアレルギーを剥き出しにして、小沢さんからの脱却を図った。

 管総理の「小沢さんには、静かにしておいてもらいたい」つまりは、もうでてくるな、ということ。

 ギリシャ問題を例に出し、日本の財政危機を突如出して来て、雲行きが怪しくなると、言動がぶれにぶれる。好き放題言っているから、そうなってしまう。

それで、国民を説得出来ると思っているのだから、それが元来の民主党らしさ。もめて、まとまらない、政治理念がない、やれることとやらねばならないことに一貫性がない。

 元々、自民党支持者だった人達は、あまりの体たらくに、お灸をすえるつもりで、民主党に入れていたのだから、自民党が反省すれば、元に戻る。

 浮動票は、公約が実行されなければ、長くはまってくれない。すぐに、他に動いてゆく。みんなの党が、今回票を多きく伸ばしたのはその結果だ。

民主党が、ここで負けたのは良かったと私は思う。国民の期待に応えて、頑張らなければ、明日はどこに転ぶかわからない、ということ、選択は、国民の手にゆだねられているということを証明している。

 「国民の生活が第一」という、原点に、自民党も、民主党も立ち返って、最初から出直すつもりで、これからの政治を目指してほしい。

 小沢さんが言う、「選挙によって、国民の意思が反映され、国民主権の政治が実行できる。」ということが、今回の選挙で、認識されれば、良かったと思う。

 政治とは、議員が、自分達のイデオロギーを生き方を、論じあう場ではない。

国のあり方、国民の幸福をいかに実現していくかを、真剣に模索し、国民の声を聞き、実行に移す場なのだ。