日常の中の幸せ

 荒れ庭に、花が咲いている。樅の木に押しやられて、身体を隣接した金網から出しているので、花びらが、隣の庭に落ちている。

迷惑になっては、とのこぎりで、ごしごし枝を切り落とした。

黄色い、可憐な花やつぼみを沢山付けた枝が、無残な姿になってしまって、申しわけない。

雨の合間に、枝を土の中にさしてみる。根が付けば、庭の中で、自由な空間を得て、ぞんぶんに成長し、やがて花をつけてくれることえを願って。

残りは、家の中で、草月の華道なみに、玄関の前で、壺に入っている。

 

近所の知り合いから、いただいた、株の太い枝に、重たげに、ピンクの八重花が咲いている。大きな植木鉢のまま、キャリーバッグに入れて、持って来てくれたもの。

 何処でも、先を木って、土にさしておけば、いくらでも増えるのよ、と教えてもらったけど、まだ、花盛りなので、切ってしまうのは可哀想。

草だらけで、どうしようもない庭を、運動不足の解消に、庭に出て、草むしろをしている。昨日むしったはずなのに、今日はもう、草が伸びている。

日本の天候はがおかしいのか、今まで、なかなか大きくならなかった、ハーブが、株になって、ぐんぐん広がって、芝生に進入している。

 切ってあげれば、ずっと動き安くなるのだろうが、自然のままに、放置しているのが、私流。どこを切ってあげればよいのか、わからないから、触れない。

この所、ビニール袋一杯に草を入れては、ゴミ出しに、出している。それでも、どのあたりが綺麗になったのか、わからないほど、草は、人間との戦いを続けている。

なんの変哲もない、日常の中で、嬉しいことがある。

ゴミ用の箱が設置出来たので、ゴミ当番から、解放された。12軒のゴミを一カ所にまとめて、カラスにつつかれないように、青いビニールシートをかけ、その上に網をかける、ゴミ当番が回ってくる。

冬は、まだ明けないうちに、起きて、ゴミ場所まで行くのが、おっくうだった。地面が凍り付いていると、坂道なので、すベらないように、注意が必要。

きちっと、カバーをして、石で、各部を抑える。それでも、時折、カラスがかすかな間から、旨くゴミを引き出すと、石が動いて、辺りをちらかす時がある。

近所で、ゴミの箱が次々に設置されていく中で、一番遅い部類に入っているのではないだろうか。やっと、ゴミの箱が設置された。6軒で一つ、小さなサイズなので、一軒の負担額は1万円ほどですんだ。3ヶ月毎に各家の前に移動させることでになった。

 ゴミ当番がないのは、本当に有り難い。ゴミの片付けをしないと、出かけられないという不便がなくなった。ゴミ当番がやってくる日をよけて、旅行の日程を組まなくても良くなった。

 最近、嬉しいことの一番は、ゴミ当番がなくなったこと。

 荒れ庭に、花が咲いているのも、心躍る嬉しさ。