ステーキハウス「WOLFGANG’S]

 

元気を自慢していたのに、期待していた知らせが、だめだと決定したとたんに、気落ちして、体調も落ちてしまった。

 一睡も出来ずに、夜を明かして、咳が出だした。全身がだるく、疲れがどっときた感じ。日本に帰れば、することは一杯あったはずなのに、それがへしゃげて、身体もへしゃげた。 夜は、レストランに予約を入れてくれている。

薬を飲むと、やっと眠たくなり、夕方の4時まで寝てしまった。

 毎日、3,4時間の睡眠で、なんともなかったのに、気持ちが入らなくなると、がたがた崩れる。

 夕食は、ステーキだ。 

マンハッタンにある、WOLFGANG’S という、レストランで、小泉元総理も、ロバート、デ、ニーロも訪れた、名店だそうだ。

マンハッタンの南の端の方にある。

ブルックリンにある、「ピーター、ルーカース」は、フランクな店だけど、ここは、高級店というイメージ。来客は、正装している人が多く、いかにもハイレベルな人達のよう。 ステーキの値段は、ピーター、と変わらず、2人前で80ドル。この店二来ると、必ず注文すべし、と書いてあったという、ベーコンも注文した。

 野菜は、オニオンとトマトをスライスしたものと、ほうれん草のペースト。

ワインリストを見ると、最低で48ドル、上はきりがない。メルローが良いというので、55ドルのメルローに。

美味しそうなパンが山盛りになって出て来た。

 タマネギとトマトのスライス、とベーコンが来た。

一枚が分厚くて、とても美味しいけれど、これでお肉は満足という感じ。

よせばよいのに、息子は二枚も注文したものだから、食傷気味のようだ。

 私達は、半分でよかった。味は最高だけど、ベーコンの厚切りは、ステーキを食べているの同様。

 メインのステーキが運ばれると、給仕は、パンを持っていってしまった。ピーターの倍くらいの大きなステーキ。ティーボーン。

ベーコンにするか、ステーキのするか、どちらかにした方がよい。ステーキは、勿論美味しかったけど、美味しさが、ベーコンで半減。それに量が多いので、食べきれずに、残してしまった。パンも食べずみに、肉だけでお腹が一杯の状態。

赤ワインが、肉食を大いに助けてくれた。

もうしばらくは、食べたくないかな、と思ったが、そうではなかった。あんがいあっさりしていた。翌朝、また食べたくなって、ハムを代わりに。

日本のお肉だったら、あれだけ食べて、翌日も、肉なんて考えられない。アメリカのステーキは、あっさりしている。だから、あれだけ、沢山のお肉を消費出来るのだろう。

ベーコンの味は、忘れられない。外せない、という、感想は、正しい。

ああ、また食べたい。絶妙の味。