ムンク展に出会った。

 

一日中、デパートにいて、買ったのは、結局気に入らない、ラゲッジ。安さに負けた。サムソナイトのコスモライトを買おうと意気込んでいったのに。

プランタンは、10パーセント引きの券があるが、目当てのサイズがなかった。

ギャラリー、ラ、ファイエットに行くと、置いてあるので、同じような割引券はあいのかと聞くと、国際カウンターに行けばもらえると言われた。

高島屋の買い物相談所があったので、そこで聞くと、以前はあったのだけど、厳しくなって。滞在先のホテルか、あとは両替所に置いてあるのを以前は見たことがあります、と。

国際カウンターに行くと、カードは見えているので、聞いたら、ホテルの書類か、パリビジットのチケットを持っていないと、あげられないという。

どちらもないので、両替所を見に。日本人向きではない、小さな両替所に、カードが置いてあった。ラッキーと、それを持って行ったのに、結局、買わず。

失敗した。持ち帰ったバッグは、使い勝手が悪く、おまけに、翌朝から、肩を痛めて、手があがらなくなっている。

今日は、また化粧品を探しにデパートに。

地下鉄で、マドレーヌで降りると、「ムンク」展のポスターが目に入った。

友人が、並んだ、という展覧会。まだやっている。

誰も待っていない。中に入って、10ユーロ、どうするか迷って、やはり見たくて入った。

空いていて、がらがら。ゆっくり見る事が出来て、ラッキーだった。知らなくて、最初の絵から、写真を写していたら、だめだ、と言われた。

ムンクの初期の油絵だけ、カメラに入れた。

外からは小さく見える美術館なのに、中は結構広くて、ムンクの作品も沢山あった。

「赤い家」という油絵を、時代を追って、3枚描いている。最初の絵から、変わっていくムンクの制作スタイルが見えて、おもしろい。絵画として、3作とも、私の好きな絵だ。

「叫び」はなかったが、ムンクの足取りを辿る作品を見ることができて、充実した展覧会だ。それに疲れるほど、絵が充満していないのも、よい。

ほどほどに、ちょうど良い。10ユーロで、ムンクの作品を、見る事が出来るなんて、感激する。常設ではないもの。各地から、個人の収集品を借りて、大変な労力と作業と善意とお金に依存しなければ、実現できないもの。

マドレーヌから歩いて、デパートに。依頼された化粧品は置いてなかった。