一難去って、また一難

 

ロンドンでの滞在は、あっという間に過ぎて行く。5日間では、ざっとロンドンを知るだけで終わってしまう。ピカデリー通りを通っていると、ドミンゴの顔が。あ、オペラが来るのかな、どきりとした。29日からなんて、不運。でも違っていた。ライブの映画館だった。ロンドンのミュージカルは、見たことがない。「レ、ミゼラブル」だけは見たいが、もう日がない。明日は、吉田さんの映画を見て、翌日には、パリに。日延べすれば、ユーロスターのちけっとは高くて、しかも買えないかもしれない。またの機会に。

 リージェント公園の近くには、病院が沢山ある。日本人の為の病院も。アイスランドの噴火で、飛行機が呼ばないので、日本から来ている人達の中には、常備薬が切れている人達が、この病院に。ほとんどの人は、まさかこんなことには、と思っているので、帰国までの薬を処方してもらって来ている。心臓病の人、高血圧の人、様々な持病を持っている人達は、病院で、薬を出してもらいに。旅行中に起きた病気ではないので、旅行保険の対象にはならない。こんな場合、アメリカだと、すごい金額になるのかわからないが、イギリスは、初診料が100ポンド、処方箋が30ポンドくらいだから、そう高くはない。クレジットカードで払えたから良かった、と言う声が聞こえた。

 私も、ほとんど現金は持っていない。たとえ、2ポンドくらいの支払いでも、クレジットが通じるので、ほとんどクレジット払い。現金しか通用しない所のために、わずかしか換金していないので、緊急に、病院に、ということになると、持ち合わせがない。 夜、ユースに帰ると、同室のイタリア人が、私の側に寄ってきて、言った。今朝、朝食の時に、彼女は、イギリスに住む息に会いにやってきた、と聞いていた。明日、ユーロスターでパリまで行き、そこでしばらく滞在して、イタリアに、やはり列車で帰るそうだ。パリからイタリアへのチケットが買えなかったそう。息子との待ち合わせをしているのに、2時間も待っている、という。彼女は待ちきれずに、洗濯を始めた。

病院近くの高級住宅地

「息子が、頭の怪我をして、今夜はほとんど寝られないので、夜中に部屋に入るとのこと。ポリスに行かなくてはならない。喧嘩沙汰?明日は6時に起きて、パリに。暴力を受けて怪我をした、と。朝は元気だったのに、夜は、怪我で大変な状態。 一難去って、また一難。

ユースホステルの月曜日は、20ポンドで、ビールとピザの食べ放題、ライブ付き

美味しそうな、ピザの臭い。若い人達は、まだビッグピザを注文して食べている。私もビールを飲もうカウンターに行くと、アルコールの販売は11時まで。イギリスのパブは11時までなのかな。