不幸な出来事が、幸せも運んでくることも

 

 

 朝、早くにメールが来ていた。

飛行機の大嫌いな友人が、これから飛行機に乗るまでの、時間待ちに書いたメール。

 

 身内に不幸があって、急きょ北海道に。

時間が待ってくれない。

 私は、ぎっくり腰で、身体が思うように動けない

 彼女が、私のように、ぎっくり腰でなくて良かったけれど、海外には絶対に行かないわよ、飛行機がいやだから、と大嫌いな飛行機に、無理やりにでも 乗らないわけにはいかない時がある。

 ご主人にしがみついていることだろう。

 恐ろしい思いというのは、抑さえようがない。

 がたがた震えて、時間を耐える

 御主人が、英雄に見える 頼みの綱になる

 不幸な知らせは、突然やってくる

 そして、ご主人との深い絆を運んでくる