戦前の町並み「中崎町」

 

「三丁目の夕陽」ブームの影響かどうか。中崎町界隈は、昭和戦前のレトロっぽい雰囲気を醸し出す、若者のデートコースになっている。

 中崎町には、昭和や戦前の古い家と町並みが残っている。古屋をリノベーションして、雑貨屋さん、髪結い屋さん、化粧筆の店、なつかしい駄菓子屋さん、カフェに洋食屋、アジアンテイストのノスタルジックな店が、軒裏通りに、点在している。カメラスポットになっていて、被写体になる風景や、建物が多い。

80年前の町屋を彩る、シャンデリア、金子国義四谷シモンなどの絵画、本棚には、昭和初期の絶版本を並べた、カフェ「珈琲舎 書籍アラビク」

 店先に、写真撮影お断りの紙を張っている所が目立つ。

 古ぼけた、日当たりの悪い、カビの生えそうなアパートの前に、「観光ではありません。」と書かれている。私も、引き込まれて、暗い中を覗いて視たくなった所だ。

そこで、生活している人たちは、興味本位に、入ってくる人達に迷惑しているのだ。

 昭和や、戦前の町並みは、若い人達には、新しいトレンドの町並み。

 こういう現象と関係ないかもしれないけれど、今年の皇居の年賀参拝者が、過去最高であった、ということに、私は懸念を感じている。

 検察の越権行為、情報の垂れ流し、新聞、マスコミの好き放題な言動、個人が、孤立した持論を持たず、流されるままに、誘導されるとしたら、民主主義は危機に。