グループホームの向上にために、第三者評価を受けよう。

 

グループホームには、グレードに格差がある。母が入居しているホームのように、事前に面接もなければ、医者の診断書も不要で、家族の依頼によって、入居出来、死ぬまで世話をしてくれるグループホームというのは、営利が目的であると考えた方が正しいように思う。

そういうグループホームの責任者が主張するのは、、医療機関と一体になっているグループの入居者達は、「悪くなれば、病院に送られ、病院とグループホームとたらい回しでされて、双方の利権の餌食になる。」ということ。

 成程、そうかもしれない、と納得させる。病院にやればよい、と思えば、グループホーム内での、認知症患者に対するケアーが疎かになる。

「床ずれ出来ても、病院に回せば良いんです。仕出し屋から食事を取っていますよ。」などと言われると、それでは困ると思う。

事実、母が入院していた病院の隣室には、床ずれが酷くて、3か月を超えて入院している患者がいる。まだ、「薄皮が貼って来ました。」という程度で、重症だった。家で、娘さんが看ていた。デイセンターにも通っていた。糖尿病で内科の医者にも診てもらっていた、という。弟の家にいる頃、母が通っていたデイセンターは、グループホームが階上にあり、階下でデイセンターを経営している、大阪瓦斯が母体のグループホーム。入居者は、悪くなると、芦屋市民病院に入院していた。母もそこの協力医療機関の医院からの紹介で、入院した。

 病院のするままに、任せていたら、母は肺炎で亡くなっていただろう。老齢者の死因は、脱水と肺炎、というのがほとんどで、そのコースをたどる。

病院では、治療しても、また入院を繰り返して、病院で亡くなると、病院の看護士さんから聞いている。「家に戻っても、同じ事になりますよ。

 終身で看てもらえるグループホームを探されたら。」母がデイで通っていた所が、そうだった。何度か、グループホームの所長が、お年寄りを、病院に患者を運んでいるのを見ていた。入居費用は、介護費は別にして、月に43万ほどかかる。内訳の部屋代が35万弱になっている。すごい営利主義ではないか。

グループホームの第三者評価というのがある。そのグループホームは、2年前から、審査を受けていないので、ケアマネージャーに、それとなく聞いてみると、

「今年は受けようと思っています。」と言われた。

 母がいるグループホームは、オープンして1年の頃評価を受けているが、それ以来受けていない。2年前の評価は、問題が多く、改善すべき点が多々、指摘されている。一方の、値段の高い方は、私が指摘したからかどうかはわからないが、7月に、評価を受けていた。それによると、母が紹介された医療機関から、協力医療機関に変えている。評価は2年前にも問題なかったが、評価は良い。

 宝塚にあるグループホームで、良心的だと思う所は、毎年、所によっては、年に2回、第三者評価を受けている。そうすることで、外部にも情報を開示し、内部の質を高めて行く。グループホームは、年に1度は、第三者機関による評価を受けることを、法律違反と罰則とまではいかないにしても、義務ずけている。家族の声、苦情に、どう対処しているかも評価される。

 きちっと評価を受け、その評価が良くなっていくグループホームは、入居待ちが多く、2年、3年先にしか入居出来ない状態だ。

私達、認知症の家族に取って、第三者評価は、情報開示として重要だし、グループホームの取り組みにも、向上を図る上で効果が測れる。

 グループホームに、第三者評価を受けるように促すこと、それも1度だけではなく定期的に。応じようとしないグループホームには、家族会というものを作って、そこから要望するようにすれば、認知症の人達を少しでも、守れるのではないだろうか。