小沢さんのポリシー

 

待ちに待った選挙で、ついに政権交代が実現した。小沢さんは勝つことだけに、執念を抱いていて、党がどうなってもかまわない人だ、という批評が出ていた。小沢さんには政治のビジョンがない、国をどう導いていくのか、小沢さんから聞いたことがない、など、様々な意見が出ている。

小沢さんが陰で鳩山総理を動かす、二院制になるのでは? 田中角栄の申し子である小沢さんが、自民党田中派の復活を目論んでいるなど。

 彼らは、小沢さんを攻撃すれば、ネタになると思っているのだろうか、それとも、小沢さんという人の人間性を毛嫌いする、確かな根拠を体験しているからなのか。

 小沢さんは、「政治を国民の手に」それには政権交代しかない、という事を訴え続けてきた。小沢さんの悲願は民主的な政治の実現だった。政権交代可能な2大政党の実現を目指して、小沢さんは戦って来た。小沢さんにとって、、国家百年の計は、「国民が主役の政治」「国民の幸せの為の政治」であるのであって、小沢さんの政権ではない。小沢さんのやりたい放題の政策ではない。ビジョンは、国民の選択にある、という信念を持っている。トップダウンの政治ではなく、国民と出来るだけ接して、国民の要望を聞き、草の根から、求められる要望を組み上げて、民主主義の政治を、代行するのが、政治家の仕事だという理念を持っている。だからこそ、「選挙が大切」なのだ。

 選挙に勝つこと、それしかないと言われたら、その通りだと思う。国民が、選択する結果が当選か、落選かである。より多くの支持を得られるものが、国会の場に送られ、票を投じた国民の為に、貴重な税金を使わせていただき、国僕として、働く。それが政治家である。政治家がえらいのではなく、偉いのは国民でなければならない。

長期政権に胡坐をかけば、初心を忘れ、偉いのは政治家だと、権力をはき違えるようになり、悪政が蔓延るようになる。だから、政権交代可能な、2大政党が必要なのだ。小沢さんの政治生命をかけた戦いは、二大政党の実現である。今回、民主党が大多数で勝利したが、政治が動くのはこれから。国民の声を、国会の場で、どう実現させていけるのか、できなければ、国民の審判(次に選挙)が下る。民主党議員は、自分達の力で勝ったのではない。国民の選択により、その責任を担って、要望の実現に力を尽くす、戦士達であることを忘れてはいけない。

 小沢さんは、来年の参議院選挙に向けて、もう走り出しているだろう。つまり、草の根の意見を組み上げ、常に国民が何を望み、何に苦労し、何が出来るのか、政治の実践の場に立つこと、それが小沢さんの政治哲学だと、私は思う。