フランス人はタバコが似合う

 

世界で、一番タバコが似合う国は、おそらくフランスではないだろうか。タバコが身体に悪いと警告が出て、室内で禁煙になる所が多くなっているので、戸外や通りで、タバコを吸っている姿を目にする。フランスでは、タバコを手放せない人が多くいる。

タバコを吸いながら、本を読む人、話をしながら吸っている人、歩きながら、立ち止まって、カフェで。

 タバコを手にしている姿が、様になっていて、ファッションの小道具のようにかっこいい。エスプリを感じさせる。

 日本人で、タバコを吸ってかっこいい、という人をあまりみたたことがない。なんとなくいじましい感じさえすることもある。タバコを加えて、パチンコ台に向かっている姿をウィンドウ越しによくみかけるが、貧乏揺すりしながら、眉間にしわを寄せて、苛立ちを紛らわせている。

 

 すまして、タバコをつまむようにして吸っている姿もいただけない。女性もかっこいい人をあまりみない。ふてくされているように見えたり、おっさんくさかったり、おしゃれ感覚とあっていない。 仕事にタバコを手にしているのを見ると、せかせかと忙しい。

フランス人は、タバコの吸い方まで、かっこいい。

日本人とは全然違う。特に、女性が、とても似合っている。さっそうとしていて、さりげなくて、あたりまえのようになじんでいて、タバコが彼女になくてはならない素材のようにさえ思えるほど、決まっている。

フランスで、タバコは決して安くない。なのに、若い人の、特に女性の喫煙率が高い。