ラ、セーヌ

  カフェでインターネットが20分ずつ、2回無料で出きる。のべ40分もあれば、と思うけれど、去年、ポンピドーセンターの図書館で30分間使えるのに、3度並び直した体験がある。アパートで使っていると1時間30分かかることもある。わざわざカフェまで出かけて来て、40分では用を足せないように思って、月極の12ユーロを払った。

 カフェで、コーヒー一杯頼んで長々しく座っているのも気が引ける。時折人が増えてこないかを気にしながら、久しぶりにニュースや友人のブログなども見せてもらった。

 

ちらほらと昼食を取りに人が入って来た頃、ようやく腰をあげた。

寒いのでは、と中にダウンを入れて出かけたら、汗ばむほどの暖かさ、昨日の寒さが信じられないくらい。パリのお天気は、きまぐれそのもの。

 クロワッサン1個と小さなコーヒーだけの朝食だったので空腹が激しい。いつもこのくらいでやめておけばスマートになるのに、バケット半分とチーズにバター、大盛りのサラダ、大カップのコーヒーが、私の適量になっている。

 通りを行く女性達は、アメリカのように太っている人はごくまれで、スマートで、かっこいい。服装の着こなしをきにするので、体重にはすごく敏感なのだろう。

 パリにセーヌ川がなければ、パリではなくなる。セーヌ川あってのパリ、市民だけでなく、訪れる全ての人の憩いの場所でもある。セーヌ河畔は、散歩道としても整備され、ベンチも行き届いている。夕べになれば、イルミネーションが川面に揺らぎ、夜を浮かび上がらせる。昼間は、日差しを一杯に浴びながら、好きな格好をして足を放り出し、川辺に座って本を読んでいる女性、そのまま雑誌を飾れるほど、素敵だ。

 セーヌを背にインタビュー

時には、失恋した野だろうか、涙目を浮かべてじっと川の流れを見つめる人がいる。

 犬の散歩をしながら、腕を組歩いているカップル、床に大の字に寝ている男性、

乳母車を押して川を眺めている母親、どの人も絵になっていて美しい。