麺好きな日本人

 

 オペラ座近辺には、日本食品の店が幾つかある。ほとんどの日本食が買えるが、安くはない。私が日本から持参した、おにぎり用のふりかけのようなものは、3倍くらいの値段だ。インスタントラーメンが多いのは、一番安価で手軽に日本の味を楽しめるからだろう。

それにしても日本人は麺好きだ。この界隈に、ラーメン屋が何軒も並んでいる。以前はなかったうどん屋も2,3軒出来ている。昔は、フランス人、ラーメンを食べても、うどんやそばの味がわからないので、売れなかったのに、フランス人も食べている。

 このあたりのラーメン屋さん、皆、価額を統一して、ほとんど同じ。最低の醤油ラーメンは7ユーロで、日本で良く食べているような、半分餃子、半分チャーハンとのセットが好まれる。これは昼食は10,95、11ユーロらいだ。夜は2ユーロほど高くなる。ほとんどの人がビールなど飲み物を頼む。飲み物で稼ぐのだ。

 以前は、溢れていた客だけど、中途半端な時間もあって、ほとんど空の状態だ。

 ここからすぐ近くに、ジュンク堂もある。部屋貸しの案内の紙なども貼っていて、掲示板荷の役割も果たしている。安く使える電話カードを、いつもここで買っていたが、今年はそれほど使わないので、やめた。観光案内所もこのあたりにある。シテラマなどの観光バスがこの近くから出ている。三越とプランタン、日本食品、ラーメン横丁、うどんにどんぶり、寿司、観光案内所に、日本の本屋、すべて、オペラ座の周辺に固まっている。

 昔、父がいた頃、パリに来て、大阪屋という日本食のレストランに入った。そういう店が、いわゆる日本レストランだった。懐石のような日本料理を出していた。

 

今、そんな店は、今界隈に一つも見あたらない。そこもラーメン屋になっている。