教会での無料のコンサート

 土曜と日曜日には、あちらこちらの教会で、コンサートが催される。夕方の6時から、パリ市庁舎の近くにある教会でのコンサートを聞きに行った。大きな地図で辺りをつけておく。

 今日のコンサートは、パリ4大の主催で、コーラスが入り、テレマンの作品で、日本人のソプラノとフランス人のバリトンの歌が入っている。演奏はたいしたことはなかったけれど、パイプオルガン奏者が素晴らしかった。

 日本人の岡田清子さんという人のソプラノが良かったので、盛大な拍手をもらっていた。教会の中なので、音響効果も良い。コーラスがはいると、荘厳さが加わり、盛り上げてくれる。

 

 演奏会が7時過ぎには終わり、外に出ると大雨だった。それから、この前に行ったアメリカ教会での8時からのコンサートを聴くために、地下鉄に乗り、アンバリッドで降りると、地下鉄の線が違うので、セーヌ川の道を探すに人に尋ね、相当歩いて、やっと会場につくと、今夜は、若い者達のパーティー会場になっている。会場は、アメリカンカテドラルの方で、アルマモルソーに近く、そこから大分歩いて行かねばならない。雨の中を、アルマ橋まで歩き、バスで一駅乗って、そこからカテドラルが見えているけれど、歩くと結構あるような感じがする。

 カテドラルは立派なもので、コンサートはすでに始まっていた。中国人女性、Han-        Lin Lianの第一バイオリン、韓国女性Hyun-Ji You

の第二バイオリン、アルトにドイツ人の男性が加わり、チェロ奏者も中国の女性だった。素晴らしい演奏で、パンフレットを見ると、大阪の国際音楽祭で、毎年賞を取っていたらしく、スタットガルトのJade 四重奏楽団という名前だった。

 モーツアルトと、Schoenberg、Weben, Weigl の作品を演奏していて、モーツアルト以外、私は知らない作品ばかり。

 2部は、中国人のソプラノ歌手の歌と演奏だった。ソプラノ歌手はやせて細い人で、声は透明で素晴らしいけれど、演奏に消されて、あまり通らない。

 Evelin Chin-Yihという人で、(www.eccmusic.info)キャリアが長く、ニューヨークのコロンビア大で教えていた人でもあり、大学で教えている人とか。

髪が白髪交じりで、真っ赤なチャイナ服がよく似合う人だった。

離婚した女性が子供と離れることが出来ずに、再び夫の元に戻る決心をするという、苦しみに満ちた歌を、表現豊かに、透き通った声で歌い上げる。演奏がもう少し、押さえた方が良かった。終わるとあまり拍手がなくて、しばらくしてから出てこられた。アンコールがなく、寂しい感じだった。演奏会は結構長く、2時間以上なので、、帰りを急ぐ人も。

四重奏団は、アジアを始め、世界で毎年演奏会を行っているとか。