赤穂ハイツ

 

 

 夕暮れの赤穂ハイツ

「 県立いこいの家」という公共の宿が、県内に4箇所ある。「赤穂ハイツ」もその一つだ。

設備は、民間のものよりも良く、お金をふんだんにかけた様子が伺える。料理も美味しい。

電話で予約を入れると、山側の部屋だけが残っていた。3つの団体予約があるので、

海側の景色の良い部屋は全て詰まっていいた。着いたのは夕食時だったので、

お風呂は空いているだろうと思ったら、お風呂に入りに来る客で混んでいた。アルカリ水を使った『軟太郎風呂」は、

単純温泉と同様の効果があるらしい。大きな浴槽と、赤外線サウナ、マッサージ風呂があって、清潔でお湯も綺麗だ。

  ふぐ鍋        

 

 夕食は新鮮なさしみを始め、どれも美味しく、牡蛎はなかったが、充分満足出来た。洋室の部屋は広くて、

バストイレ付き、トイレは全て洗浄器付き。鳥羽で泊まった旅館よりもずっと高級感があり、設備も充実している。

バリアフリーになっているので、お年寄りにも優しい。部屋には一品料理のメニューがあり、

部屋にも持ってきてもらえるよう。どれも安い。公共だから、採算度外視で、サービスに徹しているようだ。

    赤穂ハイツから日の出を望む

 部屋に、日の出の時間が書いてあった。日の出に合わせて、ベランダに出た。寒さに手が凍える。

写真を写しては中に入り、また外に出て行く。海側の部屋から、時間と共に、変化していく様子が楽しめるだろう。

山側の部屋は4室だけで、殆どが海に面している。海に突き出た、最高の立地条件の場所に建っている。

電話に出た人が、「あいにく、、、」と断りを入れたはずだ。

 旧坂越浦会所 昼寝の間

 近くにある坂越という町に初めて訪れた。歴史は1300年前にさかのぼる。

旧坂越浦会所は400年前に建てられ、お殿様が二階で休まれた部屋がある。

そこからの眺めが素晴らしいということなので、上がってみると、信号機がじゅまをして、風情は半減している。お殿様の宿泊は、奥籐酒造の屋敷だった。酒蔵は、資料館になっている。

季節が良いとゆっくり見ることが出来るが、寒いのでざっと見て、酒屋の直売所を覗くと、先客が沢山酒を買っていた。今はしぼりたてのシーズンで、毎年この頃に神戸から買いに来るのだという。進物にすると、美味しいからと喜ばれるそうだ。

試飲をさせてもらうと、確かに美味しい。大石のしぼりたてと、濁り酒を買った。

   酒蔵

 酒蔵の隣は神社で、その隣に旧奥藤銀行がある。そこは「坂越まち並舘」として使われていて、

今は坂越の「町並み版画展」を開催中。坂道に、昔風の家が並んで、桜の季節に訪れるといいだろう。

 坂越の町並(版画)同じ風景

 牡蛎を食べて帰ろうと、「しおさい市場」に行くと、車を停める場所がなかった。

土日には、沢山の人がやってくるらしい。焼牡蛎の食べ放題と、新鮮な牡蛎や魚の直売所になっている。

相生に来ていながら、牡蛎を食べないで帰るというのも心残りだ。

 近くにある、牡蛎の直売所に行ってみた。数人が、牡蛎を焼ながら食べていた。

そこは、牡蛎をキロで買い、自分たちで焼ながら食べる所だという。もうすでに網は囲まれ、入る余裕がない。

 「牡蛎のつくだに」の試食が置いてある。口一杯に牡蛎の香りが広がって、美味しい。

それを買って、防波堤から、寒さに身動きしない鴨の群れを写真に収めた。

 あんこ 

 帰ってみると、「牡蛎のつくだに」がない。 置き忘れて来たようだ。