ベルサイユ

ベルサイユへ

アパートの近くにある14番線地下鉄の終着駅は図書館駅と「ビビリオテック、フランソワ、ミッテラン」いう。そこにC線の新たしい駅が出来ている。ベルサイユまで、その駅から直接行ける。電車賃は、2,5ユーロ。宮殿の外には、いろんなみやげ物を売りつける物売が寄ってくる。ベルサイユ宮殿に着くと、土曜日なので切符を買うのに長蛇の列、中に入るのはあきらめて、庭園を見に行った。

未だ,花も咲いていない、木々も刈り込まれて芽も出ていない、大理石の像には、カバーがかけられ、噴水の栓も閉めたままの状態ななので、人も少ないほうだけれど、それでも沢山の人が来ている。以前に、きた時には、雪が舞い、木は雪で白く染まり、庭園に誰もいなかった。今日は曇り空で、ちらちら雨も降っているけれど、観光客が多い。庭園を歩いて廻るのは大変だという人達のために、自分で運転するカートの自動車や、数珠繋ぎになった乗り降り自由の車も出来ていた。貸し出し自転車に乗っている人もいる。以前には、全く見られなかったもの。観光化の象徴的存在。

庭園を歩いて廻ると、結構距離がある。川を挟んで反対側を歩いて奥まで行くと、川が十字に分かれていて、廻るのに、そうとう歩かないといけないので、引き返した。歩きつかれて、庭園の中にあるレストランンにはいると、中は一杯の人。私達の隣に座った親子は、神戸から来られていた。偶然の一致。10日間のパリ滞在とか。上品な奥さんと娘さん、こちらはヒッピーのような母親と息子、対照的な親子連れ。

 少し休んで、大トリアノンの方に歩いてい行った。結構疲れるので、車に乗るのは値打ちがあるけれど、各場所で、寒いのに、待っているのもつらそう。

 マリーアントワネットの小トリアノンへ行くつもりで歩いていたら、もとのレストランに戻ってしまった。

疲れて、もう一度、トライする元気もなく、帰ろうと意見は一致。

 パリ市内に戻り、サンジェルマン、デ、プレにもあるというプラダの店を探しに行った。男もののプラダのビジネスバッグがほしいらしい。サン、ミッシェルで降りると、ギリシャ通りを抜けて、オデオンから、サンジェルマン、デ、プレへと歩いていける。ギリシャ通りが気に入って、おもしろそうと興味深々。このあたりだけは、私がくわしい場所。クレープの店や、よく食べた店も、以前のまま。

 サンジェルマン、デ、プレには、高級店からカジュアルな店まで並んでいるので、なかなかプラダが見つけられない。歩いている日本人なら、知っているだろう。マップを片手に店を探している様子の女性に聞くて、さっきありましたよ、と。見つけて、プラダに入ると、男物は、ギャラリー、ラファイエットの男性用の店か、右岸のモンテーニュ店にしかおいていないと言われた。ラファイエットに行ってみた。日本で以前から売っているような、ビジネス用のはなかった。閉店時間は7時、もう時間だ。

あきらめて、夕食を食べに行く。

「 ビストロ、ド、マリウス、リブ、ドロワット」という店は、隣の高級店「マリウス、エ、ジャネット」のセカンド店で、冬は、隣の店の牡蠣を安価で食べさせてくれる、というので、地下鉄9号線の、アルマ、モルソーまで行った。近くにエッフェル塔が見える。シャンゼリゼの近くで、高級な店が多いところだ。中のテーブルは、小さくて狭い。予約を入れてないというと、最後の席だといって、まだ誰も入っていない席の中央の真ん中ンお席に通された。あとから入ってきた人の為に、テーブルを移動させないと席につけない狭さだ。

 メニュは看板に書かれたもの。よくわからない。息子は、「フリ、デュ、ラ、メール」一人前28ユーロを注文した。確かに安い。教えてもらった、クーポールとか、ドームだと、目をむくほど取られるだろう。私は、メインの魚料理のトップのもの28ユーロを注文した。

 ワインはカラフ500ミリを2回注文、牡蠣のプレート6個で16ユーロを息子が追加した。

魚はずずきだった。ポールペキューズ風に、塩で覆って、焼き上げたもので、上にある塩を取ってくれた。コショウと塩をつけながら食べる。大きいので、半分たべて、息子に食べてもらった。ものすごく美味しいらしい。コショウと塩のバランスが絶品とか。私は、付け合せのマッシュポテトとパンばかり食べる。デザートは、もういらない、と断った。ワインを飲みすぎ、パンを食べすぎ。

隣の客は、前菜にサーディン9ユーロ、メインにブイヤベース風の煮込み19ユーロを注文してバランスが取れている。デザートが大きくて、ちょっと参った、という仕草を私達に向ける。揚げパンにクリームが一杯乗っているようなお菓子。一番安い値段のもの。ここのメニュは、一番安いものばかり注文すれば、35ユーロくらいで食べられる。

 支払いは、息子がしてくれるというので、おまかせすることに。彼も酔ってるので、気が大きくなっている。アメリカに帰ると請求書が怖い?