マルセイユのブイヤベースはミッシェルで

マルセイユに行けば、名物料理と言えばブイヤベースです。マルセイユの港の周りには、びっしりとレストランがひしめき合っていますが、ミッシェル、というレストランは、マルセイユの港からバスで10分ほど入り江に沿って上がっていった所にあります。マルセイユの港をぶらついていた時に、日本語の上手なマルセイユに住む初老のフランス人が、私に日本語で話しかけてきました。私は日本語を勉強しています、と言って。彼は、ブイヤベースを食べるのなら、少々高いけれど、ミッシェルが一番だと教えてくれました。是非、そこに行くように、と。  確かに、値段は安くありませんが、その味は絶品です。親子2代続いているとかで、今は息子が この店のオーナーです。ブイヤベースの注文を聞くと、大きな皿に、ブイヤベースになる魚を並べて見せにきます。大皿一杯に、幾つかの種類の魚が並んで、ええ、こんなに使うの?とびっくり。ラスクのようなパンに付けるガーリック風味のマヨネーズソースと、オレンジ色の魚のソースも絶品です。ブイヤベースの中に入れる前に、そのパンでお腹が大きくなるのですが、これが美味しくてついつい食べてしまいます。やがて、ブイヤベースのスープと魚がやってきます。給仕のムッシューは、魚を取り分けて、スープをたっぷりお皿に入れてくれます。このスープの表現できないぐらいの美味しさ。白ワインも、いいものを厳選しているので、申し分なし。値段は60ユーロ、二人前からなので、120ユーロにワインが30位から。他に、海老のカクテルなども甘くて、美味しいですよ。店が開くのを待って、入ったのですが、しばらくすると、満席になっていました。