バーンズ、コレクション

昨日は、水だけでお腹を干しても、痛くて我慢できなくて、ついに抗生物質のお世話に。持ってきた、ホカホカカイロを下腹にあてて、着こんで寝た。シャワーは延々20分以上。

夜中、熱が出てきて、2時間ほど寝たら目が覚める。その後は寝られなくて、部屋に暖房を入れたので、乾燥がひどくて、のどが渇く。暖房を止めても、昼間つけたまま出てたので、乾燥している。

5時くらいになって、寝付いた。起きたら11時を過ぎた頃。

今日は、ホテルから出ないで、休んでおこうかと思ったけれど、バーンズコレクションを見に出かけた。

食べていないので不安だった。お腹も痛むが、昨夜ほどではなくなっている。時々、差し込むような痛さが起こると、耐えるのに必死。

バーンズコレクションは、今は、市内の、フィラデルフィア美術館の近くにある。

以前は郊外だったとか。

歩いて、15分くらいで着いた。バーンズ美術館のそばに、WHOLE FOODSがある。

良かった。帰りにスープを買おう。

バーンズコレクションは、アルバートC、バーンズが収集して作り上げたコレクションで、

フィラデルフィアに1872年に裕福ではない家庭に生まれた。ペンシルベニア大学に学び、医学科学者。卒業後、医薬品開発会社を立ち上げ、開発したアジロールという薬で巨万の富を得た。その財力で、印象派のルノワーに、最も傾倒が深く、180以上の、秀作を手に入れている。ルノアールの次にセザンヌの作品も多い。

悪魔の収集家と言われた、バーンズ。印象派後期印象派キュビズムなど幅の広い収集をしているが、好みがはっきりしている。

セザンヌマチスセザンヌピカソルノアールセザンヌ、アンリルソーとユトリロ、など、画家と他の画家との共通項を探して、一緒に飾っている。アンサンブルと呼んでいるもので、

鉄の日常使う道具と、絵画を一緒に飾り、また、グレコが印象派の絵画と並べることで、絵画の時代と、求めるものが、決して分裂されていないということを強調している。

更に,アフリカで収集した仮面を、ピカソの絵画やマチスと並べて、アフリカからの影響を示している。

アンリルソーの絵画が、これほどあるのを初めて見た。20点近くある。

ルソーの絵画好きな従妹が喜ぶだろう。

ゴッホの絵画は、普通に描いた作品ばかり。郵便配達人も何度もゴッホは描いているが、初期のものだろ思われる。裸婦があるのに、驚いた。ゴッホはモデルを雇うお金がなくて、苦労して貯めて、この裸婦を描いた。美しい裸婦ではなく、ありのままに描いた裸婦。

ピカソの絵画は、20の頃、青の時代の絵画を好んだ。浮浪者、という絵は、貧しいながらも、パンとワインをテーブルに置いて、プライドのある姿で描かれている。アルルカンの親子。ピカソと友人が同じ女性を愛し、その友人が断られて自殺したという、その愛人をモデルにした絵画。ピカソを友人の自殺後、彼女を連れて、プロバンスに移住した。

マチスの絵画も多い。マチスの「ダンス」という、パリの近代市立美術館にあるものの小さいものが、二階の回廊からも見える壁に描かれている。

モネの作品が4点しかなかった。面白いのは、モネが絵を描くのに、使っているボートの中のモネを描いた小さな絵画。モネの代表作の水連はなかった。

ルノアールの絵画はいくら手に入れても足らないというくらい。

モジリアーニの絵画も10枚くらい。スーチン、パスキン、アフリカの画家のものや家具調度。

絵画は、色と形と線と空間が最も重視される。絵画を科学として捉えている。

45歳にして、再び大学に戻り、勉強した。

館内は撮影禁止なので、撮れない。

スーチン、パスキン、ドーミエ、ミロ、などの絵画のアンサンブルの展示の中で、溶けこんでいる。

素晴らしい絵画を沢山見せてもらった。邸宅の美術館の収集品はすごいものがある。贅沢な喜びに満ちている。

入場料は、シニアで20ドル。

5時の閉館までいて、WHOLES FOODSに行った。

通常のものは食べられないので、スープを買った。小サイズの巣類の違うのを二つ買った。

この店はオーガニックを扱っている。決して安くないが、安心して食べられる。味も美味しい。

クロワッサンがあるので、欲しいと思ったが、バターなのでやめた。

クロワッサンも、ホテルの近くのコーヒーのカウンタ店では500円だった。フォールフーズでは、250円。何もないパンを一つ買った。

ホテルまで歩いて帰る。今朝は寒かったのに、和らいでいる。

ホテルに帰って、スープとパンを半分食べたら、元気になった。美術館には、各部屋にソファがあるので、そこに座りながら見られたのがありがたかった。