シカゴの空港で、すごい女性に出会った。
お蔭で,入国審査を待つ長い列も,全然苦にならずにすんだ。
飛行機の中で、トイレの側に座っていた人で、日本人だかわからなかった人。
いつも笑っているように見えた人だった。
な、なんと彼女は、昨日、ラスベガスから帰ってきて、途中大阪に泊まって、翌日は、
オーランドに行くと言う。
それだけで、えーっと思ってしまう。
100万マイルは、早期退職までに達成してしまっていて、200万マイルの申請をするように言われている。
会社を早期退職して、アメリカが好きだから、しょっちゅう行っているとか。
会社に在籍中にも、2,3日の休みで、、海外にとんぼ帰りで出ていたとか。
今は、母親の介護をしながら、ショートステイに預けて、旅行している。
昨日は、大阪で1000円の宿に泊まっていた。生活保護者に為のホテルだそうで、ブッキングコムで見つけたという。
800円でもあったとか。畳で,布団の清潔で新しかった。
年間100万円を旅行代に使っている。それで何度も旅行している。
ヒルトンのタイムシシェアーを持っていて、。それを使わないといけないから、という話から始まって、聞いているうちに、なんて凄いと思うばかり。
毎年、10万マイル以上飛んでいるので、つねに,ビジネスのアップグレードでしょうと思ったら、格安券だから使えないそう。
格安って、いくらだと思う?
ホテル付いて、オーランドまで7万8000円、ええーとびっくり。 コピーを見せて。
エクスペディアで,ツアーを撰んで,行っている。
携帯電話は、最も安い,ネットは、週に一度、市の図書館で,メーるのチェックやネット購入、印刷も。
ヒルトンのタイムシェア以外は安い宿か、ユースホステルを利用する。
ヨーロッパにも良く行くそう。アルルの山の中にある、オーベルジュで、三つ星級の料理がついて、3000円で泊まれる素晴らしい宿があるという。 野宿も厭わず、山中への厭わず、サンチャゴ、デ、コンポステーラ、へは、何度も,様々な場所から、体験している。宿は無料の所もあり、食事もあてがわれたり、とても楽しいそう。
図書館で本を調べて、というので、「銀河を辿る」という本を知っている?と,聞くと、
その人は,その本で感動して、巡礼を始めたのだという。
手紙を出そうかと思うくらいの信奉者。
私は、清水先生から,その著書を頂いて、毎年、夏に行かれていることも聞いていた。
素晴らしい本を出されたことにも感心,人を突き動かす本を書かれ,その通りに巡礼を続ける人が、きっと他にも沢山おわれるだろう。
じつは、私税務署に勤めていました、と彼女は言う。55才で会社をやめた。母親の介護もあって。
私が日経を撰んでいるのを、見ていて、年取っているのに、経済通と判断したとか。
税務署だから、自明の通りで、投資もしている。私的年金にも入っている。
その人の一方的な話で、私は、ただただ感心して聞いている。
私の懸念は、それほど出ていくと、入国審査であやしまれないか、ということ。
彼女は、麻薬の運びやではないかと疑われたことがあるという。言葉がわからないから、笑っていれば、通してくれたという。
私の前にいた彼女に、入国審査の順番が来 た。
彼女は、終始笑顔で、審査員の前に立っている。書類を出して、ただだまって。
何日と聞かれているようで、手を広げてい、4日だというしぐさ。
笑顔、笑顔。
税務署に勤めていた彼女が、何度もラスベガスに行く。ギャンブル好き。わずかしか遊ばないそうだけど。
入国後、彼女はどこにいるかわからなかった。
私のチケットは、同じ飛行機で、14万でホテルなし。エクスペディァに、そんなツアーがあることに、しかも一人で,その値段に,おどろき。 ラスベガスもオーランドも8万円以下のツアー。一泊ホテルをつけて、あとはヒルトンのアパートンメントホテル。
おしめの母親の介護も、新しい発見と楽しさがあると言って笑っている。つましい日常生活に、節約旅行で、200パーセント、人生を謳歌している人がいる。
本当にすごい人。ただただ感心していた。 住所と名前くらい聞いておけば良かった。
世の中には,そういう人が一杯いるのだろうな。すごい女性達が。パワー全開の女性達が。