飛行機の中で

 

飛行機の中で、船を漕ぎながら、寝ていた。首が揺れている方向におかしくなっている。廊下側に。

2時間半、寝ていた計算になる。ニューアークは、ニュージャージー州にある空港で、ターミナルは、3つ。

JFKは、7つあるので、こちらの方が、わかりやすいと思う。日本人が、沢山住んでいる。

ミツワという、日本食の巨大スーパーがある。山頭火というラーメン屋に連れてきてもらったことがあった。ニューヨークに住む日本人は、月に一度くらい、そこに買い出しに来る。街から、2ドルくらいで、シャトルバスもあるらしい。

緑の、多く、治安も悪くないので、日本人が暮らし安い所。

日本にいると、日常に追われて、ブログを書く時間がない。

松竹座で公演している、藤山直美の「かぐや姫」を、泊まっていた友人と観に行った。席は、株主招待席で、2階の一番後ろだった。

人気の出し物は、ひどい席しかあてがわれなくなった。来月は、玉三郎の「アマテラス」3階の一番安い席だった。

友人は、藤山直美も知らないけれど、お姉さんから、面白いから、観て来たらと勧められたという。

猿翁が、スーパープロデュースした、スーパー歌舞伎風のミュージカル仕立てで、水谷八重子や、上條さんが、歌って結構面白い芝居。

友人は、舞台装置に、興味を惹かれていた。例の宙吊りがあり、サービス満点。

夕方、彼女と別れて、家に帰ると、急に家の中が空っぽになった。

翌朝、妹と電話をしていて、カレンダーをー見て、コンサートのチケットを買っていたことに気がついた。

2時

から、シンフォニーで、福井さんが、大地の歌を歌うので、買っていた。あわてて出かけた。前から2番目。オーケストラの全体は見えない。

大地の歌は、マーラーの作曲で、李白の詩をドイツ語で翻訳したものを歌い上げる。バリトンの、歌手も凄く美味かった。多分沖縄出身の人だろう。声が良い。

福井さんのテノールも、迫力がある。

舞台に近く、背の高い靴を履いているのまで見える。小柄な人だ。東京芸大の教授。6月には、福井敬の、リサイタルチケットを買っている。終わってから、オフ会があって、そのチケットも。

覚えが悪い上に、スケジュール一杯入れているので、うっかりすると、見逃してしまいそう。明石で、玉三郎の語りのチケット、忘れてたことがあった。

クラシックのチケットまで加わると、えらく忙しい。

母が、最近は弱ってきて、毎日行く日も多くなった。朝から、机に座って仕事もある。稼がなくては、私の生活維持ができない。これは基本。お勤めではないので、自由が利くけれど、綱渡りのよう。ストレスと背中合わせ。

午後は、母の所に行く。

出てくる前日、豊中の病院に、叔母を見舞い、母の所で夕ご飯に付き合っていた。やっとお天気になったので、車椅子で、母を外に。

通りの家々に、咲く花や、子供たちに出会うと、行き交う知らない人に手を振る。振り返してくださる人もいれば、怪訝そうな顔をする人も。

母は、窓辺から手を振る習慣ができていて、母の姿を見るのを、楽しみにしくださる、フアンも多い。

母が、ベッドに臥せっている時間が大半になっている。立ち上がるのが辛いらしい。

以前の病が再発したのではないかと懸念されるけれど、リウマチ性多発筋痛症は、検査ではでない。母は、血液検査を嫌がるようになった。医者も様子見。痛み止めが効くようならそれでいく。それでもだめなら、ステロイドを処方していただくようになっている。

こんなことしか、日本にいると書けないので、つい手が止まる。

飛行機の中、6時間のうちの、3時間、書いている。