マリオットの朝

 飛行機の中でもほとんど寝ていないのに、昨夜、ヘブンリーベッドのような快適な寝心地のベッドでも、一睡もしていないように思われる。

目がうさぎのように赤くなっている。

夜中中、お腹が空いてたまらなかった。こんな風に、気持ち良く空腹を味わえるようになったのは,久しい。

 ピロリ菌が絶滅しているのだろうか。

 キングベッドは、最高の寝心地で、まるで、空中に浮かんでいるみたいだった。日本では、人気のエアーウェーブが、海外ではさっぱり売れないとか。ベッドの歴史は、ヨーロッパや米国の方がずっと古い。

日本人は,畳とせんべい布団が基本になっているが、西洋では、寝ていないような寝心地がベストで、ウオーターベッドなどの開発もしているくらいだから、エアーウェーブがどう切り込んで行けるか興味がある。

マリオットで、販売宣伝もしているようで、カタログがテーブルに。アメニティーは、木の香りのオーがニック。これも売っている。

 朝食の時間をまちあぐねて、階下に降りた。

コンチネンタルチケットなので、簡単なものだと思っていたら、アメリカンフルブレックファーストに使える。

足の悪い、年寄りの黒人ウェイターが、のそのそと給仕をしてくれる。私の席の側に、カウンターがあって、注文品を入れるのに、彼は何度も側にやってくる。ゆっくりと腰をかがめて。

 オレンジジュースを運んで来て、次にコーヒーを持って来た。

 メニューにある、エッグベネディクトにしようと思ったが、フルは21ドルなので、欲が出てそちらを注文。

 ポーチェドエッグとハムステーキ、それにマフィンを撰んだ。ベネディクト風に。

 ジャガイモが一杯ついている。

いつもの,朝食にはないものばかり。

私の朝は、野菜ジュースと紅茶、ヨーグルトとフレンチトーストが定番になっている。

 このようなボリウムのあるものを、アメリカ人並に食べてしまった。

 お腹派一杯になっても、眠くない。困ったものだ。チェックアウトは、2時間延長で2時までなので、目覚ましを12時に合わせ,寝ようとしても、寝られない。

トイレにも行きたくない。困ったものだ。

 広くて静かな部屋は、改装が始まって、音がうるさくなった。9時から6時まで、仕事をしている。

 頭は朦朧としているのに、寝られない。

 昨夜、部屋の中でのネットができなった。ロビーではできるので、ロビーで遅くまでしていた。

 日本とこちらは、真逆の時間。朝が夜、夜が朝。慣れた頃か、慣れないまま帰るのか。 母の誕生日までに、とこの日を撰んだ。

スリランカに在住の友人が日本に帰ってきている。スリランカは時差が4時間。時差ぼけはないという。いいな、それくらいの時間だったら。

 ヨーロッパは、7時間くらいだから、アメリカよりは、随分増しのようだけど、それでも時差ぼけに悩まされる。

ニューヨークにいると、夕方、美術館のイスで居眠りしている。今日は飛行機の中で寝られるかも。そうしたら、また,夜、ばっちり起きていることになる。