空腹は食べ物を美味しく変える。

   

  

胃の中を侵しているピロリ菌を、やっつけるための抗生物質は、二種類あって、合計で1000ミリも服用する。しかも朝晩で、7日間。

海外に出る前日までに飲み終えるように、10日から飲み始めた。

泊まりで来ていた友人が帰る日から7日間飲めば、丁度前日までに飲み終わるからだった。

抗生物質を飲んでいる間は、お酒禁酒と言われていた。

八幡で、花見の宴会があって、その夜から、泊まり客があり、お酒を飲むので、その間、医者からもらった薬を、飲めなかった。

3日飲むと、胃腸が溶けそうな感覚に襲われた。

こんなに、大量の抗生物質を一度に飲む経験はなかった。

妹の主人は、5日間飲めば良かった。

病院によって、出す量が違う。

7日間飲み終わって、今日はお酒飲めるのだけど、伊丹から、成田への飛行機が遅れて、税関を通過したら、係りの人が、どこにも行かずにすぐに、ゲートに行くように、と言う。ゲートまで、距離があった。

免税店が、成田は豊富。その間を抜けていく。

お昼たべてないので、お腹が空いている。ラウンジで食べるつもりだった。

ゲートの近くに、ユナイテドもラウンジがあった。ラウンジで、時間ないかと聞いたら、10分だけならという。

やれやれ、何か口に出来る。しかし、食べたいものはない。パンと、ケーキ。枝豆にバナナくらい。

おにぎりも、お寿司も、うどんに、蕎麦、想像していたものはない。

お腹は空いているのだけど、期待していたものがないと、口にしたくないもの。白ワインとお水だけ喉の渇きを抑えることができた。

飛行機の中に乗ってから、お腹が空いて、あの、例の不味い食事でもいいから、食べたいと思った。

1時間した頃、出てきた食事。美味しそうな匂いが立ち込めている。

チキンかビーフ。迷わずビーフを選んだ。

ビーフは、すき焼きまがいの、マロニー入り。甘辛くて美味しい。添え物のご飯、量が少なく、美味しい。日本からの出発便は、美味しく出来ている。

久しぶりのお肉。魚と豆腐ばかり食べていたのが、やっと、食べられるようになって、それでも、お肉は食べていなかったので、余計に美味しかったのだろう。6時間ほどして、ハンバーガーが振る舞われた。これも美味しかった。

成田から、ニューヨークまで、直行で12時間半くらい。

関空から、サンフランシスコ経由だと、16時間かかる。東京の人は恵まれている。羽田からも、沢山直行便が出ている。

関西は、地方の域を出ることはない。

以前は、シカゴへの直行便があったが、これもなくなった。関空から、パリへは、エールフランス日本航空があるが、全日空は成田経由。ルフトハンザも、フランクフルト経由。

経由便があたりまえだという環境の中にいると、直行便が嬉しい。

今回は、最も小さいスーツケースで。手持ちでないと、荷物が出てこないと困るから。手持ちで持てる重さも、最大限に抑えた。国内線は、10キロまで。私の重さは、コンピュータと、アイパッドを含めて、7キロ。階段でも運べる。

ローマで、荷物出てこなくて、4日間過ごした経験がある。それを考えれば、必要最小限に。

この、同じスーツケースで、ポルトガルに行った。あの時は、直接日本に帰ったので、オリーブ油なども買えたけれど、今回は、ニューヨークに、戻ってかえるので、メープルシロップが買えないなど、制限が多い。せいぜい、空港内でも、乗り換えだから、

買えない。100ミリ以下の制限は厳しい。最近、メープルシロップを常用している。ネットでも買える。何でも、日本で買える。

日本に持ち帰って値打ちのあるのは、チーズくらい。先日、客用にチーズを買った。パリでは、安いチーズが、良い値段しているもの。