内視鏡検査

 内視鏡診断で定評のあるメディカルセンターに行った。

朝絶食して出かけた。

混んでいて、待つこと2時間以上。お腹がひっつくよう。

何も飲んでこなかったので、余計に。

 妹の主人が、長い間、十二指腸潰瘍を患っていたが、かかりつけの

医者が、血液検査をしたら、偶然ピロリ菌が検出された。

 五日ほど薬を飲んだら、嘘みたいに、治って、今は快調なので、一度

その検査もしてみたらと勧められたのがきっかけで、翌朝、病院に電話して、予約がなくてもみてもらえるので出かけた。

順番がやっときて、医者に、牡蠣に当たってからの症状を話し、ピロリ菌を調べて

欲しいというと、医者は、

「自動車できているので、今日は胃カメラできません。麻酔をかけるので、回復するまでふらふらします。

車の運転が出来ませんから。」という。

「え、胃カメラですか。それは嫌です。胃カメラはいりません。他の方法はないですか。」

 他の方法は保険は利きません。それに、正確に測れない。

中を見ないと、ピロリ菌の検査は出来ませんよ。5000人の患者のうち、胃カメラを嫌がる人は一人もいません。癌の早期発見にも喜んでしてもらいたいと言います。」

強引に、カメラの予約を取るように言われる。

 甲状腺の医院で、肝臓の数値が少し高いので、一度気になるようなら、消火器科の医者に診てもらったらと言われていたので、そのことを言うと、

「今から診ます。」といって、お腹のついでに、超音波で診てくれた。

胆石もない。、脂肪肝は少しはあるようですが、大したことない。肝臓も異常はみられないです。

数値が200とかだと問題だけど、37じゃ、問題にもならない。

甲状腺が悪いと、肝臓の数値があがります、」と淡々といかにもわしゃ名医じゃ、というような高飛車な口調で。

ベストドクターに選ばれたというので、親切で患者のことを良く聞いてくれるのか思ったら、その反対。

でも、考えてみれば、ものすごい患者の数を、どんどん片づけていくのだから、笑ってもいられない。疲れっぱなしで、不機嫌になるものも仕方がないだろう。

気になっていた肝臓の方が、安心したら、なんだか胃の方も、軽く感じられる。

レントゲンでバリウムも飲んだことがないのに、カメラなんてぞっとするが、癌と言われると、ほっておけない。

 内視鏡の診断能力は高い医者のようだ。

大腸の内視鏡検査で来ている人も多い。検査でポリープがあれば、その場で、切除するので、ある会社員は、1週間の休みを取るように言われている。

「 内視鏡と細胞検査だけにしてください。出張が三日後にありますので。」と頼んでいる。

「それでは、もう一度、ポリープを取るための手術が必要になりますよ。」と説明している看護婦さん。

説明されても、全く理解できない、お年寄りのおばあさんもいる。説明を受けて、何かわからないことありますか?と聞かれて、何度も同じことを質問。堂々巡りだ。

説明に時間がかかるので、看護婦さんは沢山いるが、それにも時間を取られる。

医者の診察時間は早いが、待合には、ガウンを着せられて、内視鏡検査を待つ患者が何人も待っている。どんな気持ちだろう。呼吸が口まで上がって来て、苦しい。