サンフランシスコ空港の入国審査は、相変わらず混んでいた。動きが悪い。
前にいた親子連れ風の息子の方が,気にしているよう。
乗り継ぎですか、と声をかけたら、そうだった。
時間かかりますね。いつもです。サンフランシスコでの乗り継ぎは時間の余裕をみて乗ります、など。
彼らは
彼らは,ラスベガスに。良く行くそうだ、。同じホテルでいつも。
お母さんは,相当のお年で、息子が荷物を持っている。息子も中年。
仲の良さそうな親子。
ギャンブルがお目当てなのだろうか。
私はサンフランシスコだから、今日は安心している。
ベガスなら、何便もあるから大丈夫。
乗り継ぎが心配で、心臓が痛くなることがある。
外に出て、インフォメーションで、空港は無線がフリーかと聞いた。
オーケーだった。
早速ネットで,今夜の宿を探す。
予約した所が出ていたので、そこに決めた、。値段はもっと安かった。税抜きで72ドル。税金は,サンフランシスコは1五パーセントくらいで
ニューヨークより安い。
インフォメーションに行って、バスの停留所を聞いた。
バスは時間がかかるから、バートでシビックセンターに行った方が良いと勧められた。
バスはホテルに前に停まるはず。それに2ドルで行ける。
バートは、8ドルくらいかかるだろう。
今まで,バスを使ったことなかったが、これで行けることがわかったので、バスを使って見たい。292番。
サンフランシスコとヒルサイドを往復している。三〇分に一本ある。
バスの運転手に、降りる駅を教えてもらうように頼んだ。
そのあたりに来て、私の話を聞いていたようで、客が,次だと教えてくれて、バスのひもを引っ張ってくれた。
一時間かかったけれど、それまでの道を見られるのが利点。
去年サンフランシスコ空港のあたりで停まった,ホテルのことをおもいだした。
近くのバートから、サンフランシスコに出かけたことを。
この辺りだったなあ、なんて見ながら。ベイサイドまで行って,食事だけしてホテルに戻った。
ホテルは、バス停の前にあった。
ホテルではなく、モーテル、正真正銘のモーテル。 ここに五日停まることになる。
受付で、快適なら、このまま、もしかしたら、変わるかも、と言った。
ブッキングコム次第だというが、二日前まではオーケーらしい。
部屋は,結構良かった。これならずっといても良い。
回りの環境は、あまり良くなさそうだけど。
冷蔵庫も電子レンジもあるのが便利。
近くに、トレーダー、ジョーがあることを地図で調べていたので、そこに行くと,閉まっていた。向かいに無地の店がある、そこも閉店していた。
辺りは暗い。ホームレスの浮浪者が路上に寝ている。ゴミが一杯。
路上者が、毛布にくるまって座り込んでいる。仲間のいる人も,一人っきりの人も。
サンフランシスコの中心からはじき出されて、このあたりは、路上も広く、暗いから、気兼ねせずに暮らせるのだろう。
ちょっと怖い気もする。おかしな人も歩いている。
でも、そこで普通に生活している人もいるのだから、とも。
お腹が空いている。マーケットを探して歩く。店があったので、水とヨーグルトを買った。
それからまた歩く。サブウェイがある。そこでサラダを買った。店員は、女の格好をしているが、男らしい。口もとが可愛い愛嬌のある顔で親切。
いちいちバッグはいるか、と訊ねられ、いると答えていたら、バッグのお金を取られていた。
サブウェイでは、いるけど、無料で良いと言われた。
それから、次に停まるホテルの下見に行き、そこからまたホテルに。
帰りに、ワインを買った。
カリフォルニアの白にした。赤が良いのだけど、ここに来たら、やはり白かな。
15ドルだったので、日本と変わらない値段かも。
店の主人とワインの話をする。
ナパに行ったことあるかと聞かれた。
行って見たいけれど、というと、モーテルの前でピックアップしてもらえるツアーがあるとのこと。
モーテルで聞くと、私が思っていたように、どこかのホテルまで行かないとだめだった。
バスで1時間。ワイナリーをまわって試飲して帰ってくる。
ワインの栓抜きを借りて,部屋に。
ワインは甘い目でいくらでも飲める。
サラダも美味しい。
バスタブにつかって歯を磨いていたら、寝てしまっていた。気づいて慌てて出て、そのままベッドに。冷える。
部屋は寒いのに、毛布一枚が上かけ。暖房を入れると感想するのでドライアイに良くない。
寝たときは暖かかったが、途中サ寒くて、暖房をつけた。
すっかり寝て,朝は7時に目覚めた。
朝ご飯を食べに行く。モーテルと受付のある車の車庫との間に、カードで入るようになっていて、重い扉がある。プレートに入れた食事を部屋に運ぶ。
受付は狭くて,食べる場所がない。
まあまあの食事。甘いパンしかない。トーストが欲しい所だけど。
朝食がだめ、と書いていた人がいるけど、モーテルでこれくらいなら良い方。
果物も、ヨーグルトもオレンジジュースもある。
ひどい朝食というのは、あまりパンとコーヒーか、ジュースだけだ。