市立図書館の韓国料理の「ハンダイク」

  

      

  美術館の前からバスに乗った。

 お腹は空いてたまらない。朝食べすぎて、お昼は食べられなかったので、パスしたら、夕方になってもう限界だ。

そうなると、何でも食べたくなる。今日は、韓国チゲを食べるつもりで、34ストリートまでバスで行く。途中、修復中のセント、パトリック教会が気になって、降りた。

 全米最大のゴチック建築の教会。

 中に入ると荷物チェック。美術館は荷物チェックがあるけど、教会にまで。

 警備が厳しくなっている。

ミサが一日に何回も行われていて、観光客の休み場所になっている。

中のベンチで、横になって、ベッド代わりに寝ている人もいる。そこはアメリカ的、

注意されない。

ステンドグラスが有名だけど,工事しているので、見えない。

そこから、5番街を歩いて、もしかしたら、途中のガグランドステーションで、クラムチャウダーに変更するつもりで、歩き出した。5番街といっても、ティファニーで朝食を、の高級感は今なくく、見世物屋が増えている。

 クラムチャウダーはパスして、ニューヨーク市図書館に入った。

 ここも懐かしい場所だ。

 息子我、アッパーストリートの77にワンルームのアパートを借りて住んでいた頃、ここに毎日、コンピューターをしにやってきた。

 図書カードを作って、30分間、図書館のコンピューターを使わせてもらえる。時間の予約をして、その頃にまたやってくる。その当時は、コンピューターを携帯で持っている人はみかけず、図書館で使っている人が多くて、時間待ちだった。

 パリの11区にある、ポンピドーセンターの図書館にも日参して、図書館のコンピューターを借りていた。それも30分だった。

あれこれ操作に手間がかかって、あっというまに30分が過ぎる。

 ラップを持つようになってからは、ポンピドーの外の地ベタに座って、コンピューターをしていた。弱くて,通じにくかったので、上に上げてみたりしながら。

  それも今では懐かしい。コンクリートでお尻が痛かった。

イビスホテルで、15ユーロ払って、ロビーでコンピューターをしていた事も思い出す。 15ユーロぬ分がなくなるまで通った。ロビーなので、気兼ねしながらのコンピューターだった。

 ニューヨークの図書館で、フリーの展覧会をやっている。それもよく観に来たもの。トイレがあるのが便利。

  そこからまた歩いて、33ストリートにあるはずの、韓国料理の店を探す。

 この前来た時に、入った店よりも、ずっと人気のある店が隣にあって、今度はここにとおもいつめていた所。

ぐるっと通りをまわって探した。記憶はいいかげんなもので、33ではなくて、34ストリートだった。

やっとみつけたと中に入ると,空いている。ラッキーだと思った。

 韓国チゲを教えてもらったのは息子から。スパイシーが好きなので、これは美味しいと思った。それ以来、来れば一度は食べる。

 おかずはほとんと野菜だし、韓国料理はお野菜を豊富に取れる。

豆腐とシーフードと野菜をスープにしたもので、上に生卵を載せて食べる。

 美味しいと大満足。隣に、日本人のおじさんが二人、杯ってきて、まずビールで乾杯。 何を注文するかで、熱が入っている。一人は韓国語が出来るようで、注文を韓国語でしていた。トイレにたっていた男の人は、韓国料理を楽しみにしていた、接待され役のような。

「娘が韓国不が大好きで、今度韓国の大学に留学します。何々大学というところに。」

「それは名門校ですわ。エリートが行く所です。」

話に聞き耳をたてていると面しろい。

 商事会社の話が出てきて、商社の人のようだ。肉のハンバーグを輪にしたようなソーセージが出て来た。最後はチゲだそうで。

 私はチゲでお腹がはち切れそうなのに、最後のスープですって。

もう一方には、アメリカ人が、焼きめしとチゲと、チジミを食べている。大きな一枚になったチジミ。

ここの量は多いですから、と日本人が言っているように、大きな皿に盛り上げた料理。

かれはどうも風邪を引いているようだ。

 料理をテイクアウトにしてもらって、嬉しそうに出て行った。

私も大満足で,その店を出た。

 ところが、私はまた間違って、以前と同じ店に入っていたことに気づかされた。隣のもまだ店があって、幾人も外で並んで待っている。

 ああ、ここだった、と思った。

反対側から歩いてきたので、一軒韓国の店があったので、二軒目のここだと勘違いして入ったのだった。

 ザガットの2013,2014と、このみせが評価されている。私の入った店は2012年にはもらっているが、その後、隣に移ってしまっている。

でもまあ、まずいわけではない。日本人の二人連れ、ここはチゲが美味しいとの評判ですなどと言ってたから、常連客がいるのだから。