タバコの煙が受け付けなくて、飲み会に足が遠のいてそろそろ一年になる。
元気でいるかと、友人の一人に電話した。
仕事に出たのかと思っていたら、電話がかかってきて、迷惑電話が多いので、固定電話は応対しないようにしてるらしい。
携帯電話を主流に使っている。
最近は、仕事の量が減って、ほとんど家にいるので、退屈を持て余しているという。
手持ちぶたさな男達とはうらはらに、女達は忙しい。
若い頃よりも、ずっと忙しい女性が多い。
亭主元気で留守が良い、と言っていた頃が、女達の天国ではなかったかとも思える。
一日中、鬱陶しい顔を見ながら、三度の飯を待つ男達の世話をし、結婚した娘達は
孫を親に預けて、自由を楽しんでいる、なんて、人結構多いのじゃないですか?
電車の中でも、映画館や、モールでも、小さな子供に振り回されて、マゴマゴしている
姿をよくみかける。
私のように、寂しいはずの一人身でも、老いて行く母親がいると、いつも時間に追われるような生活で、忙しくてたまらない。
何もしないのに、時間は隼の如く駆け抜ける。
男達がどうして、暇を持て余すのか理解に苦しむ。
よりたいことは山ほどある。出来ることが限られて、牛歩の如く、の私には
どう考えても、暇ということは想像さえ出来ない。
それとも、私がどんくさくて、牛歩でしかなにもできないのかなあ。