ロビン、ウィリアムズの死は、詩

     

     

 ロビン、ウィリアムズがカリフォルニアの自宅で亡くなった。

自殺だった。鬱病を患っていたという。

名優だった。

いつだったか、アカデミー賞の受賞式で司会を勤めていた。

オーバーな演技で、観客を必死に笑わそうとしていた。

すごく、繊細な人だろうと思った。そして役造りへ完璧を求める

生真面目さは映画を見ると、人一倍感じられる。

 私が好きな映画は、「グッドウィルハウンティング」と、「今を生きる」

1997年に公開された「グッド、ウィル、ハウンティング。旅だち」

は、マット、デイモンとベン・アフレックは共同で書いた脚本で、アカデミー賞

もらった。彼らは、その後、それぞれに活躍の場を得てスターになった。

ロビンは、精神科の医者に扮して、数学の天才で保護観察状態にある青年の心の闇をに寄り添い、そこから救い出す、セラピストとしての役だった。

「今を生きる」は原題を「Dead Poets Society」という。男子校の教師に扮するロビンが、

詩読サークルで今は亡き古典的詩人の作品だけを読むことからつけた題名。

 この映画では、俳優を志していたニールという学生が、陸軍士官学校に転校させられるようになって、自殺する。

ロビンは、学生達に、今この時を精一杯生きることを、詩の世界によって教、彼自身は、学校から追われる。

 陽気におどけて励まして、自らは寂しく消えていく、という役処が、ロビンの当たり役

だった。暗い過去を背負って、精神的な病をかかえているからこそ、学生たちの悩み、苦しみを理解し、共に寄り添い、その苦しみを癒していく。

 その癒し手だったはずのロビンは、自らの鬱病を克服することは出来なかった。

「ピーターパン」にはなれなかった。

 空を飛ぶことは、映画の中の夢。現実と真面に向き合うことは出来なかったのではないだろうか。

彼は役者の中の役者だったから。