堂本印象美術館から金閣寺

        

  翌朝は、朝食を近くにある、前田コーヒーのカフェで取ることに決めていた。

 パンは進々堂のをつかっている。朝食を食べに来ている人が多い。新聞を読みながら、

モーニングセットを食べている。

 私達は、サラダと厚切りトーストだけど、最もシンプルなものを選んだ。

ポテトサラダもついていて、これで充分。コーヒーのパンも美味しい。

こんな店が家の近所にあったら良いなあ。

 町中でないと、京都でないと、老舗のコーヒーのある、カフェはないだろう。

 イノダの本店も、このホテルから近いことを思い出しながら、昭和の初期か大正ロマンの雰囲気のあるカフェで食べる朝食の味は美味しい。

 ホテルを出るのも、もったないね、と言いながら、ホテルの前からバスで、堂本印象美術館に。

 8月中まで、無料で開放中。

この美術館は空いてて、リラックスするのに、とても良くて、私は好きな美術館の一つ。

印象が晩年に建てたもので、内部の細部まで、印象のデザインによる作品で出来ている。

 この画家は、生涯を通じて、自己改革を尽くした人で、到達した境地は、具象も抽象も

そういう垣根のない世界で、求めるままに、自由に、自然のままに、というもの。

 鹿、ウサギ、猫などの動物の絵に描かれた目の優しさ、姿の美しさ、可愛らしさ。

動物を深く愛していた人なのだとわかる。

バルチュスは、猫に自信を重ねてみているが、それは鏡に映した、ナルシスのような。

バルチュスの絵画は文学的で、印象の絵画は、音楽的かつ沈黙的。

 印象美術館は、「命の輝き」というタイトルで、植物、動物画を中心に、初期から晩年もものまで展示されている。

友人は、金閣寺をみたことがないというので、すぐ近くにある、金閣寺に。

世界遺産に登録されてからは、世界で最もすてきな町の、最も人気のある名所だけに、いつもは凄く混んでいるようだけど、

幸い、京都は、祇園祭が終わり、京の七夕までの、間にある時期なのか、割合に空いていた。

 

 金閣寺に来ると、私はいつも、三島の小説「金閣寺」を思い出す。

金閣寺に火をつけた、修行僧の、眼が輝きを増し、高揚していく姿を思う。

 三島文学の美学は、金閣寺が炎に包まれて、炎上し、朽ち果てる様にあるように思う。

金閣寺を出て、お腹は空いているが、河原町まで我慢して、いつも並んで待っている、サラダの店に。

土日や昼時は、行列が出来ている。

私はランチをやめて、サラダの量がランチよりも多いというので、えびフライとハンバーグの一品にして、ご飯は食べないことに。

友人は、エビフライとチキンフライのランチを選んだ。 ステーキか、ハンバーグか、フライかのランチメニュー。。

当然、ランチはお得。私が選んだ一品の半額くらいで、ライスかパンもついている。

以前の私なら、妥協してランチに決めるところだけど、一品を選んで正解だった。 大満足。

食後、錦市場で、野菜と果物などを買ってしまった。欲しいものばかりだけど、コナミに寄るので、生ものは買えない。

いりたての千葉産のピーナッツを買った。殻つきの美味しいピーナッツ。100グラムだからすぐになくなる量だけど、

一日に、5,6粒食べると良いそうなので、それを守って、冷蔵庫に保管しながら食べている。