オハイオのど田舎、キングエドワード通り

 北海道並みの高地にあるはずのオハイオは、真夏並の暑さだ。半袖姿で丁度良い。

ほとんど衣類は持って来なかったものの、寒さをあてこんでの長袖。ヒートテックでないのがましだけど、買わなくちゃと思って、夕方Mさんが帰ってくるまでに、と出かけた。 晴れ渡った空向こう側に雨雲がどんよりと重たく見える。

しばらく歩いて、傘を取りに引き返した。

 昼真,,1,2時間足らず寝ていたので、気分は悪くない。

 トイレの習慣で、夕方にならないと行きたくないので、それをすませてから出かける。 昼寝の後、ばっちりトイレにも行けたので、途中でもよおす心配もない。

テレビで、便利グッズといって、近くにあるトイレを探してくれるソフトを紹介していsたので、スマフォに入れた。

 アメリカでは使えないので、役にたたないけれど、日本で、あれば重宝する。

知らない場所で,トイレを探すのは大変だ。

 下痢止めのストッパーの会社が提供している。

 パリでも、トイレに行ってからでないと、不安で外出出来ない。

一旦出て従姉妹の家に駆け込んだこともあった。

旅で一番困るのがトイレの問題で、だからバスに長時間乗らない。

これは遺伝だ。まったなしに襲ってくると我慢出来ないのだ。父も私も息子にも受け継がれている嫌な遺伝だ。

男の人はどこでも出来るけれど、トイレに関しては、清潔でないとだめなのだ。

 洗浄器具を持ち歩いている。旅から帰ると、しばらくの間、朝の快便が定着するまで、洗浄器具はバッグに入れて持ち歩いている。

 最近はほとんどトイレに備え付けられている所が多くなったけれど。

 余談になってしまったので、話を戻そう。

のうさぎ

 家から,ショッピングのモールまでは歩いて15分もかからない。

 私の遊び場所はここに限られる。

 実際、このオハイオは,ど田舎である。見渡す限り、家と緑と広い道路に車。

それに、そう小鳥達とりす。今朝は野ウサギが庭で遊ぶのを見た。

  猫のタマは窓から外を日がな眺めて、鳥の行方を眺めている。イマジネーションで追いかけているのだろう。

 アメリカ人の文化というのは、ショッピングなのだということが、ここオハイオのど田舎で証明される。

 買い物好きのアメリカ人は、豊富な食材と外食とショッピングが出来れば、大抵の欲望はそれで果たせている。

 アメリカはクリスマス商戦で景気の良し悪しがわかる。それに住宅の着工数が主な指標。 マイホームと庭でのバーベキュー、家族主義の勤勉な聖教徒主達。

晴れ着は日曜日の教会と、その後での様々な交流の催しに。プレゼントも重要な要素。

 ああ、どこにも文化施設らしいものは見当たらない。

 田舎だと思っていた,我が家は立派な都会だと認識する。

 ニューヨークやパリに行かなくても、近くに,劇場もあれば、映画館もある。立派な芸術劇場も備わっているし、宝塚は音楽と花の都。図書館もすぐ近くに点在している。

少し電車に乗れば、大阪の繁華街や京都にも行ける。歌舞伎座もある。映画はジャンル別に揃っている。ギャラリーもある。

ここには,何一つない。ない、。ない。

 家でアートを飾ってそれを眺める。豊富なチャンネルを誇るテレビと、お好みもレコードを買って来て、家で楽しむことくらい。

日曜大工が盛んで、専用のスーパーには、ないものはない。それにアイケア、日本ではイケアとして名高い。

ガーデニング用品も素晴らしく揃っている。

 それがアートなのだ。

絵の道具があれば、絵になる風景にことかかないだろう。

アメリカ人は甘いものが大好きだ。アイスクリームにチョコを練り込んだクッキー、ケーキ。良く動くから,甘い物を要求するのかもしれない。

 動かないで食べてばかりいる人達は、くじら並になる。そのどちらか。

 また脱線。

デパートで半袖のもを見ている間に時間を忘れて,気がつけば7時前。Mさんが家に帰っている。レジは混んでいて、買わずに引き返した。

 曲がるところ間違えたのか、また道に迷ってしまった。そこでまた脱線。

同じ家のようなのが立ち並ぶ通りをうろうろして、やっと見つけた。

Mさんの車がガレージの中にあった。