二年以上、いや、それ以上、片側の歯だけで噛んでいた。
インプラントの手術後、傷みはないのに、片側の頬骨のあたりが
腫れているように思われて、医者に言うと、インプラントの腫れは
ないと言われた。
自分の顔をまじまじと見ることはないので、元からこうなのだと納得していたが、
五木寛之のエッセーの中に、歯の話が出ていて、片側だけで噛んでいると骨格に
変化をもたらすので、両側の歯を使って噛むようにしているとか。
私の顔の頬骨のあたりのでっぱりは、片側だけで噛んでいたことによるものではないか
と思われて、昨日、歯科の予約日だったので、医者に聞いてみた。
医者は「そうですよ。テンプレートをこれからするので、矯正されるでしょう。」と
歯の矯正で、随分表情が変わる。小顔の矯正とかの施術もあるくらいだから、片側だけで噛んでいると、顔の形が変わるのもうなずける。
テンプレートは、マウスよりも幅のあるプラスティック成型を一日14時間くらいはつけておかねばならないらしい。
それをすれば、脊椎の矯正、頭痛の解消、腰痛、いびきやドライアイなど軽減するというのだけど、医者は「それほど期待しないでください。」と釘をさすことわすれない。
「人によりますし、他に原因があることも」
そりゃそうだ。
でも、患者は期待する。
お金もかかる。身体的な我慢も続く。期待しないとできない。
それにしても、五木寛之は、健康維持のために様々な工夫を日常生活に取り入れている。
歯を磨く間、片足立ちを1分30秒づつ交互に。かかしのような姿勢。
やってみたら、片方の足は、10秒と我慢していらない。もう一方は30秒は保っていられる。
ふらついてバランスが取れない。手を壁についてなんとか。一分30秒は長すぎる。動脈硬化が起こって、どこかの血管が詰まっているかも。