魅惑のパリ

    

  友人がパリの写真をブログに入れている。

日本の写真と色が違う。どうしてかな。

光のせいか、とても美しい。

パリの写真を見ると、「ああ行きたい。」と思う。

魅惑のパリという言葉はぴったりだ。

 ニューヨークの写真を見てもこんな気持ちは

湧いてこない。

パリは、私に取って、特別な町。

セーヌ川を思うだけで、胸が一杯になる。

なぜなのかは、わからない。

パリには沢山の思い出がつまっている。

何度、パリに行ったのかな。

覚えていない。

モンマルトルの従妹が住んでいたアパートの

床板がコツコツと靴音を立てる、きしみながら音を立てる

固い扉を開けて、中庭があって、その中に建物がある。

猫がいて、古い建物の、パリの匂いがした。

一つ星のホテル

シングルベッドが二つ

トイレは鍵をもらって、階下の共同トイレ

バケットとジャム、コーヒーだけの簡単な朝食

その安ホテルは、今星が増えて、綺麗になって、

値段も高くなってる。

私が泊まっていた頃、まだフランが通用していた。

一晩80フランだった。ユーロにするといくらかな。

15ユーロくらいかしら。

それが、パリに魅惑された始まり。

いえ、その前に家族で観光でパリに。

 従妹はエコールドボザールの学生だった。

父と母は、団体でリドに

私は従妹と、ラパン、アジルに。

シャンソニエで初めて本場のシャンソンを聞いた。

 今のように観光化されていなかった。

それが、パリに魅せられるようになった始まり。

私のパリも、思えば長い年月

 走馬灯のように目に浮かぶパリでの出来事。

パリの景色を映した写真を見ると

行きたくなって、胸が騒ぐ

魅惑のパリ