安全地帯のコンサート

 

      

 フェスティバルホールは再建築してから初めてです。

レッドカーペットが階段から敷かれて、映画祭の華麗な

場面を思い起こさせる。

ここは、世界の音楽祭などの、フェスティバル用に作られた

ホールだからでしょうか。

音響も素晴らしくて、音楽用としては優れたホールになっています。

安全地帯のコンサートに行ってきました。

 神戸文化ホールで、随分前に観ことがあり、二回目です。

文化ホールでは、自由席で、二階の後ろの方だったので、今回の

1階23列目の中央という席には、随分期待をかけて行ったのですが。

安産地帯のメンバーが登場するや否や、下からウェイブのように、席を立って

私の前の人達も全員総立ち。

 当然、私も立たなければ見えません。

その後、終了するまでの、2時間20分、立ったまま。

休憩なしで、ぶっ通しの、迫力とエネルギー全開のコンサート。

玉置さんは、大阪、フェスティバルホールでのコンサートが超お気に入りになったようで、このコンサートも追加で計画されたもの。

確かに、音楽家にとって、ここは自分達のパーフォーマンスを最良の状態で提供できる

音響効果の良いホールの上に、大阪の観客はのりが良く、感情表現が直線的に真っ直ぐに

アーティスの胸に飛び込んでくるという魅力があるのだと思う。

亡くなった、勘三郎も、大阪が大好きだったようで、彼のような熱い舞台を実現させるアーティストには、大阪は魅力的なのだろうと思う。

 でも、フェスティバルホールでは、ちゃんと席に座って、音楽を聴きたいね、というのが私の感想です。

 ずっと立ちっぱなしで、手を挙げて、同じゼスチャーを繰り返す熱烈なフアン達の

エネルギーの凄さ。

音楽を聴くというよりも、祭に参加して、その紅潮感に酔いしれてるよう。

 後ろの人達は、アリスから、なんちゃたら、結構沢山のコンサートを観ている様子、話声で。

 私は、今回ので、もういいかな、と思うのに、ご苦労さんなこってす。

フアンは、きっとほとんどの曲を聴きあきるほど聞いて、マイクを向けられると、大合唱になって、これもアーティストとの一体感に酔いしれるのでしょう。

 コンサートが終わると、ぞろぞろとおとなしく帰って行くフアン。またいつ会えるだろうと次の機会を心待ちに。

 ずっと以前、大阪城ホールで、アリスのコンサートを母と観たときは席に座って、皆、しんみりと効いていた。

 盛り上がりの少ないのも寂しいもの