映画「風たちぬ」

   

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   夏休みとあって、西宮ガーデンズは、親子ずれで込み合ってる。

その中にある、シネマも同様で、7月の最終日に「アンコール」を見に行くと、

すでに席はなかった。

その前日に、友人と待ち合わせ、涼しい所が良いだろうと、西宮ガーデンズに行った。

まだ11時だからか、映画館のどの映画も空席が一杯で、人も少なかった。

友人が「アンコール」を見て、とても良かったと言っていた。

私も、この映画が見たかったので、翌日、もう一枚残っているチケットを使って来るつもりで、

その日は、「31年目の夫婦喧嘩」を二人で観ることに。

東宝の株主に割り当てられる、無料のチケットが、月に1枚の割で、息子名義と2枚使える。

見たい映画の時に、と思って、大事にしていると、2か月にわたっての使用期限がいつのまにか

来ていて、あわてて4枚を使わねばならない時がある。

友人とランチして、おしゃべりのつもりだったけど、チケットが余ってるので、付き合ってもらった。

彼女は、神戸の人なので、三宮にはバスで毎日のようにでかけていて、空いた時間に好きな映画を見ているよう。

このところ、すごく忙しくて、映画を見る時間がなかったので、7月までに使い切る映画館のチケットを沢山残した

ままで、もったいないことをしている。

本を読んでいるのよ、と友人が言った「風たちぬ」のアニメ映画の席がわずかに残っていたので、それを見た。

アニメ映画は、それほど興味ないのだけれど、宮崎アニメは、結構見ている。

その始まりは「千と千尋の神隠し」この映画はとても感激したと同時に、宮崎人気は最もだと感心した。

以来、見るようになった。

「風たちぬ」はアニメによって、ファンタスティックなものにしていて、良い作品に仕上がっている。

飛行機作りを夢見た少年が、彼の想像力と知識とひた向きな努力によって、最軽量で最高速度を出せる飛行機の開発に

成功するけれど、それは,戦争の道具として使われ、ゼロ戦だった。生きて帰って来ることの許されない、悲惨な道具。

関東大震災にしても、これが事実を再現する映画だったら、眼をつむりたくなる光景だ。

若い男女の純真な恋も、これほどの愛らしさをもった、夢のあるロマンには描けないだろう。

アニメだから、この映画は、人々の心に、夢と暖かさを残している。

風たちぬ、いざ生きめやも」という詩は、フランス人の詩人ヴァレリーの「海辺の墓地」の最後の一節から取ったもの。

風ぞ立つ さればわれ生きるべく努めざらめや