自民党の圧勝で終わった参議院選挙、前回のリベンジを果たしたわけだが、最近の選挙は、メディアの予想通りで、誘導選挙の様相が濃い。
その中で、山本太郎は、東京激戦区で、1000人のボランティアに支えられて当選を果たしたというニュースだけは、快挙だ。
市民運動から出たという、管前総理が野心と好き嫌いだけで、政治を動かそうとして、民主党の奈落の底に貶めたが、今回の東京選挙区でも、民主党からの公認を、二日前に取り消された候補を、応援するという身勝な行動で、見事に、両候補の共倒れの片棒を担ぐ結果となった。
生活の党は、たった一人の当選者も出すことが出来なかった。
会見で、小沢さんは
「自分の責任を免れるつもりはないが、民主党政権の失敗が大きい。」と述べた。
確かに、民主党が、小沢さんを中心にして、やろうとしていた政策は、権力によって、またたくまに、官僚の壁に押しつぶされた。その背後に、自民党がなりふりかまざず動いていたことはうまでもない。
そんなことは、小沢さんなら、百も承知だったろう。
あの暑い、夏の民主党の代表選挙で、小沢さんが、民主党の代表に選ばれていたら、政治は変わっていたかもしれない。
国民は、あの時も、メディアに誘導されて、管総理を誕生させた。
あの民主党への熱い期待を、コテンパンに潰した、執行部の連中は、顔を出さない。存在さえ感じられない。
小沢さんが、信頼を寄せていた、細野さんは、今回の東京選挙区で、初めて民主党の議席を失った責任を取って、辞任するという。
責任を真っ先に取るべき、海江田代表は、続投の構えだ。
小沢さんに支持され、一回目には、代表選挙で代一位になっていながら、小沢つぶしの結託で、野田さんにその座を奪われた海江田さんだが、小沢さん離れの上で、代表についた。
細野さんは、原発事故の後、真剣に取り組み、被災者の信頼も得ていたのだが、海江田代表になってからはインパクトも自身もなくなり、民主党の弁明をすればするほど、むなしく聞こえた。
自民党は、浮かれてはいられないことは自覚している。
振り子のように、国民の表は動くことを経験している。
国民の期待の大半は、「自分たちの暮らしが良くなること」つまりは、収入が増え、暮らしが良くなった、暮らしが楽になった、と実感できることなのだ。
その実現のためには、規制を取り払って、地域の活性化を図らねばならない。と同時に、セーフティーネットも張って、弱いところをカバーしなkればならない。
既得権益に切り込んで、官僚支配を打ち破ることが、自民党に出来るだろうか。
勝てば官軍では、すまされない。責任の重さを実感してるいるという言葉は何度も聞いている。
実効あるのみ、結果を出さねばならないとも。国民の声に答え、国民が希望を持てる国に、果たして
出来るだろうか。
それが出来たら、小沢さんも、浮かばれるというものだ。
身を捨ててでも、なさねばならない、民主主義の確立が、小沢さんの政治生命であるから。
公明党の存在価値が、これから問われるだろう。右翼化を止めるのは、彼らの役目。